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23-10-22 娘の成長にびっくり

娘には1歳年上の従兄弟がいる。(私の妹の子なので私にとっては甥っ子)
歳が近いこともあって、仲の良い遊び相手でもありながら、お互いどこか相手には負けられないというようなライバル関係でもある。

今日、その2人がUNOをやっていた。
娘がUNOをするのは久々だったが、甥っ子の方は最近やりこんでいたらしく、1歳下の娘には負けないという自負があった。

とある勝負で、他のメンバーが勝ち抜けし、最後に娘と甥っ子が対決することになった。
娘があと一手で上がるところまで来た時だった。
甥っ子も残り1枚となり、かなり競っていたのだが、甥っ子は出せるカードが無くなってしまい「出せない!」と言った。
ルール上はそこで甥っ子が山場から1枚カードを引き、そのカードを出せるようなら出す、という展開になるはずだったのだが、先ほどの甥っ子の「出せない!」というセリフから気が急いた娘は甥っ子がカードを引く前に最後の1枚を出して上がってしまい「娘ちゃんの勝ちーー!!」と宣言したのだ。

甥っ子は、当然悔しくて娘に文句を言った。
しかし娘も譲らず「ズルしてない!娘ちゃんの勝ち!」と突っぱねた。
甥っ子もヘソを曲げてしまい、毛布をかぶって閉じこもってしまった。

実はこの顛末はちゃんと見ていた大人は誰もおらず、なんとなく聞こえてくる2人の声やその後の話から見えてきたものだったので私も最初は完全に娘の落ち度だったのか分からず、とりあえず娘の話を受け入れて「そっか、娘ちゃんはズルしてないと思ってるんだね。でもどうして甥っ子くんは怒っちゃったのかな?本当はケンカしないで楽しくUNOしたかったよね?」となだめ、「今回は大人が近くで見てなかったから良くなかったかもね。今度はどうすれば仲良くできるか考えてみようね」ということで手打ちにしてその日のUNOは終了となった。

普段だったらそれで終わっていたはずだったのだけど、その日は少ししてから娘が甥っ子くんのところへすすす…と寄ってきた。(すぐ隣に私もいた)

「娘ちゃんね……さっき、甥っ子くんがカード引いてないのに出しちゃったかもしれない……。ごめんね」

やや小さな声で、でもきちんとそんなことを話した。
娘が自分の落ち度を振り返って考え、そのことを相手に謝るという場面を初めて見たので驚いた。
我が強い娘は、特に家庭の中では(保育園では違うのかもしれないが)自分に落ち度があると気が付いていてもなかなかプライドが許さず認めたり謝ったりできなかったのだ。

特に、ライバル関係にある甥っ子に対して謝ることができたのは大きな成長だと思った。

ただ、娘はある意味で賢いところがあり、(ここで甥っ子くんに謝ると「すごい!」とか「えらい!」とかほめてもらえるぞ・・・)という意識であえて謝ったという可能性も実はあるのだが、まあそれでも謝れたのだからいいか、と思うことにする。

大人であっても、自分が間違えたことを後で謝るのはとても勇気のいることだ。恥ずかしさもある。
それができた娘を尊敬するし、今までできなかったことができるようになった彼女をとても愛しく思った。

忘れたくないことだったので、ダラダラと長くなってしまったが記録しておく。
読んでくれた方、ありがとうございました。



おしまい

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