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あの頃の自分がいるような

映画を見た。
しかも、ものすごく久し振りに恋愛もの。
10代の女の子が20以上も年の離れた男性に恋する話。

好きになる気持ちに年齢とか時間とか、
そういうものは関係ない。
・・・と私は思ってる。
ってか実際、そうだった。
この感じ、ちょっと懐かしい。

10代だった私は押して押して、押しまくった。
というかそれしか知らなかったw
若かったな~と思う。
ひと時の情熱は冷めるのも早い。
魔法瓶のように熱を保ち続けるのは難しいよね。

だけどあれから20年以上の時が過ぎ、
今の自分なら【押される側の気持ち】もわからなくもない。
向けられる気持ちが純粋すぎて、
眩しすぎて、
受け止められないよねぇ~
今にして思えば、
ずいぶんと押しつけがましい事、したなと思う。

あの頃の自分は例えるなら、
ストレートしか投げられないピッチャーで。
気持ちをまっすぐにぶつけることしか出来なかった。
他の投げ方だってあったはずなのにね。

じゃあ、今ならもっと巧みに投げられるか?っていうと
そんなことないんだな、コレが。
今も昔もストレートしか投げられない。
たまに変化球も投げようとするけど、
投げなれてないから、うまく変化もしないし決めきれない。

ところが。
ストレートって実は一番練習を必要とする投げ方なんだって。

つまるところ。
年数かけて積み上げてきたものというのは
そう簡単に変えられない。
変えるためには相当の努力と労力が必要で。
その後の20余年で紆余曲折がありすぎて、
変に拗れて捻じれてしまった。

そんな私がここ数年やって来た事といえば、
【好きなものを好きという事】
だったな。
つまり、
あの頃の自分に戻る事を一生懸命やってたわけだ。
生きにくい世の中だと思っていたけれど、
そういう方向に進めていたのは、
他の誰でもない自分だったよって話で。

年数重ねてくると、
いろいろな事を【普通】という物差しで判断しようとする。

みんなと同じように。
人と違う事をしないように。

そんなのはなっから無理難題だったわけだ。
私のいいところは良くも悪くも【素直なところ】
だから好きなものは好きっていうし、
嫌いなものは嫌いっていう。
世界はその2つしかなくて、
好きだけ集めた世界で私は生きている。

もうそれでよくね?

カッコつけるの辞めたらいいよ。
どうやったって、
理想は理想で、現実は現実なんだから。
私は私サイズでしか生きられない。
ストレートしか投げられないんだったら、
それ極めるしかないじゃん?

だから私はいつでも言うよ。
隠さず言うよ。
あの頃の私と同じようにね。

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