M-1の密着ディレクターの芸人への愛情はえぐい(36回目)

人気者への密着ロケってありますよね。

それでたまに聞く不満が、現場でディレクターさんがいじってくるようなことをちょいちょい言ってきて、ツッコミはするけど、これはどう使われるのかわからない。

結果としては良いVTRにはなりますが。

これってきっと、最近よくあるニュースのインタビュー受けたら伝えたいことはカットされて、一部の極端な情報だけが使われてた、みたいなSNSの告発に近いものがあるのかなと思います。

ディレクターさんが自分のなかでイメージや構成を考えていて、その流れにそったコメントを撮りたいから失礼ないじりや、関係性無視した提案が出てくる。
それを撮影された側は自分へのリスペクトのなさから不信感が募る。
でもできたものは感動ものになってて、評判は良いからモヤモヤする、みたいな。
良いVTRにはなってるんですよ。
だから、そのタレントさんのプラスにはなるんです。

想像できる求めるものは、売れてないときの苦労、天狗コメント、家族からのその人の話、恋人もしくは嫁を初出し、みたいな。

どれも個人的にはあまり好きではありません。

でも、テレビ的にはどれもほしいやつだと思います。
それと、家族系は人柄や苦楽が見せやすいから感情見てる側が感情乗せやすいですね。
応援してもらいやすくなるのでタレントさんにとってはプラスでもありますし。

嫌いな理由は、それを使ったあとの結果に責任を持ってもらえないからです。
責任を取る気がない、ではなく、取ることが不可能だからです。
家族はそこに出て、面白いコメントを求められて、面白い家族だなーゆうて。
そして放送のあとは日常が待ってます。
やはり良い意味も悪い意味でも見た近隣の人の反応は出ると思います。
つくった人はその日常には関与できないです。
それが個人的にいやなんです。

だから、そのタレントさんに愛情があるのがわかるスタッフさん以外では出来るだけ避ける、もしくは、かなり細かく内容聞くようにしてました。

愛情があるスタッフさんは絶対に悪くならないなかでのおもしろを探ってくれます。

タレント側からするとその関係性をつくるのが大事なのかなとも思います。

人気者の密着は人気が出たからオファーがあるので、当然愛情あるわけではない、ただ担当になっただけの初対面のディレクターさんがくることがあるのでそういうことがあるのだと思います。

結局えこひいきの世界なので。

だから、そういうのがあって悩んでるタレントさんにはディレクターさんとともかく話して、どういうものが撮りたいのかの共有をしましょう、そのなかで自分が見せたくないものはハッキリ伝えた方がいい、とお話するようにしてます。

面白いVTRをつくるための密着
から
その人のプラスにするための密着
に変える作業ですかね。

ぶっちぎりで売れる人はやっぱり、そのディレクターさんのこともファンにしてしまうくらい魅力がありますね。
だから、味方にしてほしいと思ってます。

M-1の密着はもう愛情のかたまりですよね。
愛情えぐすぎてこわいときある。

ディレクターさんが泣きながら撮ってるときあるって聞きます。

もう恋。

芸人に恋するテレビ局員さん達です。

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今日のアイデア自問自答

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マグロとるやつとか、海外のカニ漁とか面白いなーと思いまして。
世界中の荒くれ漁師が集まって漁師No. 1の大会できないかなと思いました。釣りじゃなくて漁ですね。

・ダメ出し
予算規模が確実に大きくなる割に内容の保証がないですね。
元々、AmazonやNetflixみたいな大規模な企画募集があったときに向けて考えたものなので仕方ないですが。
あと、漁って審査基準や期間はどうすれば良いでしょう。わからん。
1ヶ月とかを基準にするのはありかもしれませんね。
チームごとに密着がついて、それぞれのドラマがあると面白そうではあるなと思いました。

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密着には当然良い面がめちゃくちゃあるので悩むところではあります。

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