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【感想】ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた

本日は、Sidowさん著「ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた」を読んだ感想を書きたいと思います。

本書を買ったきっかけ

「ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた」
このタイトルを見た瞬間、私のことだ!と思い、ジャケ買いならぬタイトル買いをしました。

世の中、せっかくの休日なんだから行動しよう!という風潮があるような気がします。
本書のタイトルのように、カフェにケーキを食べに行って、健康のためにジムで汗を流して、話題の映画を観に行って。私の知人も、話を聞く限りそんな充実した休日を過ごしている人が多いように感じます。

しかし私の場合は、そんなキラキラした休日に憧れながらも、行動する気力がありません。休みの日は、ベッドに横になってスマホを無意味に眺めて……という感じです。それでも一週間の疲れはとれず、暗い気持ちで月曜日を迎えるというのが常です。

私が最も苦手なのが、「休日は何してるの?」という質問。本書のタイトルのような回答が期待されているのだと思いますが、私は何も答えられません。
「家でぼーっとしてる」と答えると、「YouTube観てるとか?」などと訊かれるのですが、それすらできないとは言えず……。「まあ、そんな感じ」などと言ってお茶を濁しますが、場は白けてしまいます。
休みの日も何か実績を残していないと異端者扱いされる、みたいな風潮が私はすごく苦手です。

そんな時に本書を発見し、タイトルに深い共感をした私。気がつけば本書を購入していました。

ストレスとは

「ストレス」という言葉の意味。改めて訊かれると上手く答えられなくないですか?本書では、ストレスについて次のように説明しています。

何らかの刺激を受け、心身の機能が健康的な範囲から外れてしまうような状態のことを、ストレスと考えるとわかりやすいでしょう。

Sidowさん著「ケーキ食べてジム行って映画観れば元気になれるって思ってた」より

私は自分のことを、ストレスに弱い人間だと感じています。

例えば、仕事で少しネガティブなことを言われただけで深く傷ついてしまいます。そんな日は家に帰っても言われたことをずっと引きずってしまい、楽しいことを考えられなかったり、よく眠れなかったりします。

また、私は周囲に人がいる環境が苦手です。職場にいるだけで疲れる……と感じることが多い私。その理由は、誰とも会話していなくても、周囲に人がいるだけで私にとってはストレスになるためではないか?と思っています。

同じ状況でも、私ほど大きなストレスを感じない人もいるかもしれません。そのような人にとって、私は「気にしすぎな人」に見えるでしょう。しかしその状況は私にとっては「気になる」、「大きなストレスになる」状況なのです。

ストレスの予防

本書では、ストレスは「予防」がいちばん大事とされています。ストレスを予防する方法がいくつか紹介されていますが、そのうち私がすぐに実践できそうだと思ったものを2つ挙げてみます。

予測する

前述したとおり、私は「仕事で少しネガティブなことを言われただけで深く傷つく」、「周囲に人がいるだけでストレスになる」という特性を持っています。

しかし、それがわかっているのであれば予測を立てることができます。
「仕事をしている以上みんな立場が違うのだから、ネガティブなことを言われるのは当たり前」と考えておけば、何か言われても多少ダメージを減らすことができるかもしれません。
また、周囲に人がいる状況を少しでも回避するために、昼休みは職場から離れ外出すると決めておくと良さそうです。
私は周囲に人がいない環境で働きたいと考えており、そのためにフリーランスのライターを目指しています。このように、環境を変えるという手もあると思います。

やらないことを決める

ストレス解消して健康になるために、この休日は散歩をしてみよう!
そう意気込んだにもかかわらず、実現できなかった経験は数え切れません。

そこで、やることではなく、やらないことを決めてみます。
私の場合、「22時以降の夜更かしはしない。するなら週1回まで」と決めてみました。
以前記事にもしたとおり、朝活を推奨している私。基本的には夜早めに寝ていますが、気になることがあったりするとどうしても夜更かししたくなってしまいます。そうすると朝起きれなくなってしまい、朝活できなかった……昨日夜更かししなければよかった……と自分を責めてしまいます。

そんな時、「明日こそ朝活する!」と意気込むより、「22時以降の夜更かしはしない」とやらないことを決めた方が守れそうな気がします。
本書では「やらないことを必ずしも0にしない」ということが推奨されているため、私も「夜更かしするなら週1回まで」と付け加えてみました。これにより、もし夜更かししてしまったとしても週1回であれば罪悪感を感じずに済みそうです。

ストレスが溜まったら

ストレスは「予防」がいちばん大事。しかし、予防していてもストレスは溜まってしまいます。本書では、ストレスが溜まった時の解消法が紹介されています。ストレスの予防法と同様に、私がすぐに実践できそうだと思ったものを3つ挙げてみます。

忘れようとは考えない

私は仕事で失敗したり嫌なことがあった時に、家に帰ってからも思い出して落ち込んでしまいます。
「気にしすぎだよ!」、「仕事のことなんて忘れて楽しいことしようよ!」ネット上ではそんな意見をよく目にします。私もそんなふうにポジティブになりたいと思い、休日は仕事のことを忘れようと心がけていました。そのために、楽しい動画やドラマを観るなど、自分の好きなことをするようにしていました。
しかし、動画やドラマを観ていても仕事のことが気になってしまい、ストーリーが頭に入ってきません。仕事のことを忘れたくて好きなことをしているはずなのに、ついつい仕事のことを考えてしまう……そんな自分が嫌になってしまいました。

本書では、嫌なことは無理に忘れなくて良いとしたうえで、「別のことを考える」、「別のことに集中する」ことで気持ちを切り替えることが推奨されています。
しかし私のように、ネガティブな気分にもかかわらず楽しいことを考えようとすると、マイナスに働く可能性もあります。そんな時には、簡単な作業に取り組むと良いそうです。例えば、掃除など。ちょうど私は最近、引越しのために断捨離に取り組んでいます。そのため、ネガティブな気分になった時には断捨離に集中する!ということを意識してみたいと思います。

意識的に一つのことに集中する

休日、何もせずにベッドに横になりぼーっと過ごすことが多い私。すると、ついつい思考がネガティブ方面に向かってしまいます。今抱えている悩み事や、将来の漠然とした不安など。そういったことを考えてしまうのです。

そんな時は、意識的に一つのことに集中すると良いそうです。先程の項目と重なってしまいますが、断捨離に集中するというのも一つの方法だと思います。

私の場合、文章を書いているとそのことに没頭することができます。気がつけば数時間経っていた……ということも多いです。ライティングの上達のためにも、集中して書く時間をこれからも意識的に作りたいです。

それと、私はいわゆる「作業ゲー」が好きです。作業ゲーとは、同じことを何度も繰り返すゲームのことです。
私が好きなゲームは「桃太郎電鉄」、「牧場物語」など。昔はポケモンの育成も好きでした。定期的にプレイしているというわけではないですが、たまに思い出したように始めて没頭しています。こちらもライティングと同様、気がつけば数時間経っていた……となることが多いです。
ゲームって、興味がない人からしたら「何の意味があるの?」、「何が楽しいの?」と言いたくなるかもしれません。しかし、集中してプレイしている間は不思議と嫌なことも忘れられるのです。のめり込みすぎるとマイナスに働くこともあるかもしれませんが、適度にプレイする分にはゲームは素晴らしいストレス解消法だと私は思っています。

動画や映画は目的を持って観る

私の周りには動画や映画が好きな人が多いですし、私もその1人です。しかし私は流行っているものをとにかく観る……というよりは、気が向いたら興味のある作品をちょこちょこ観る、というタイプです。
「○○(話題の映画)観た?」、「××(最新ドラマ)観てないなんて損してる!」などと言われること、皆さんもありませんか?私はそういうことを言われる度、いろんな作品を知っててすごいなあ……パワーあるなあ……それに比べて自分は、疲れてストーリーを頭に入れることができない……と落ち込んでしまいます。
話を合わせるために、勧められた作品をとりあえず観ていた時期もありました。それがきっかけでお気に入りの作品に出会えたこともあるのですが、観てもあまり興味を持てなかった……ということも多かったです。自分から興味を持った作品ならまだしも、人に合わせるために観始めて、それが自分には合わなかった……となるとショックはかなり大きいです。

本書では、動画や映画は目的を持って観ることが勧められています。先程の私でいうと、作品を観る目的は「人と話を合わせるため」だったわけです。改めて考えると、せっかくの休日を自分ではなく人のために使っていたのだなあ……と感じます。
本当に自分が興味を持っているものは何か?なぜ興味を持っているのか?ということを考えてから作品に臨めば、何かが変わるかもしれない。今後意識してみたいです。

みんなと同じじゃなくていい

休日はゆっくり休みたい。そう思いながらも、ついネガティブなことを考えてしまったり、何か人に言えることをしなくては……と謎の焦燥感に駆られていた私。ストレスを減らすために、本書で紹介されている「ストレスを予防する方法」、「溜まったストレスを解消する方法」から自分にできそうなことを実践していきたいと思います。
その際、必ずしもみんなと同じような休日を過ごさなくてもいいのだと思いました。話題の映画は興味がなければ観なくてもいい。その代わり、ゲームに集中してネガティブな思考を頭の中から追いやる。その時の私に合った過ごし方でストレス解消できたらいいな、と思います。

本書には、今回紹介したもの以外にもたくさんの考え方や行動が載っています。悩んだ時に再度ページを開き、その時に合ったストレス解消法を実践できたらいいなと思います。


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