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「誠」について考えてみる【巻之拾八 武士道の7つの徳から過去を振り返る その5】

こんばんは!COLOURFUL WORKER(とはなんぞや?は追々…)の滝澤摩耶(たきざわまや)です(≧◇≦)ノ

ちょっとご無沙汰してしまいました!この3週間の間に色々バタバタしてました(^O^;)
バタバタといっても、主に何していたかというと…殺陣のためにできることを色々と。ジムで筋トレ、運動公園で毎日〇時間素振り、強化お稽古…etc
・・・とやっている中で、これから先のビジョンについても色々考えちゃったりして、結果筆が止まったというのもあります。笑
でも、9月に入って仕事も徐々に通常のリズムになってきたので再び再開!
再開第一弾は、武士道の残る3つ「誠」「名誉」「忠義」の中の「誠」から。

「誠」とは

キャプチャ

皆さん、「武士に二言はない!」という言葉聞き覚えないですか?
武士が一度口にしたことを必ず守る(違えない)という意味。
武士は社会的に身分が高く社会的に優遇されていました。その分、商人や農民のお手本となるべくあるべきと考えられていました。
だから、武士の一言は「真実」と同義とみなされるほど重いものだったのだそうです。
誠という字、分解すると「言」「成」。これは、「言」ったことを「成」すと書きます。要は、約束を守らなかったり、嘘をついたり、ごまかしたりするのは誠から外れ臆病者、卑怯者とそしられ、死を以て罪を償ったそうです(つД`;)
因みに、有名な新選組の隊旗の「誠」にも諸説あるようですが、同じく言を成すからきているという説もあるみたいです。

これは、現代社会の人たちの中にはあまり残っていないマインドな気がする…
もしこんなに重い意味を持つ概念が浸透していたら、毎日のようにニュースになる困った政治家さんたちの所業や、今では珍しくもなくなってしまった夫婦の誓いをばんばん破って離婚…なんてことは起きないんじゃないかな。いや、皆さん武士じゃないんだし、そういう見方をするのもアレかもですが~(^-^;)でも、現代社会の人々の中にこれが標準装備だったらいいのに、と思わないでもない。笑

あと、面白いなと思ったのが、今ってなんでも契約書や念書や、なんでも文書が効力を成してるけど、武士の世界は真逆だという点。武士は、目と目を交わして、言葉を以て相手を信用する。口約束が、重要な効力を発動している!証文を交わすということが万が一発生するとしたら、それは体面に関わるような行為だったということ。(今の社会ではあり得ない…笑

このことを知った上で時代劇のシーンを思い返すと…

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悪い大名や代官のいるシーンでよく出てくる「証文」やら「血判書」(隠密がコッソリ引き取って後で証拠としてババーンと出したりしてる)、これって当時の武士の証憑の在り方を知った上で見たら、まったくもって彼らは一枚岩じゃなく、互いに信用してないから証文を作ってるってことだ!
主人に忠義を尽くそうとしてる武士は、確かに「〇〇をしたら褒美に〇〇をしてやる」って言われただけで命に従って、そして約束踏み倒されて絶望してる…なるほど!!('□')o))

まぁでも、約束を違えたり人を騙したりしたことに対して、自ら死を以て忠実に償うような心の持ち主だったら、そもそも悪役のような行いはしない。
悪事が白日の下に晒されて「そなたも武士ならこの場にて潔く腹を斬れ!」って新さんが促しても「もはやこれまで!」「上様の名を騙る不届き者!」とか叫んで悪あがき100%(∩´∀`)∩ケラケラ

時代劇、子供の頃はただただカッコイイ人にしか目がいってなかったし、大人になった今はファンタジーだとわかってる。
でも、こういう実態と照らし合わせて毎週懲りずに登場するお膝元の悪者を見るたびに「任・命・責・任!!」とツッコミを入れたくなる私がいます('Д')笑
当時の人事の仕組みがどんなんだったのか、だんだん気になってきた。
余裕が出てきたら、そんな調べものもしてみようと思います~

巻之拾八【完】 巻之拾九へ続く

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