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読書備忘録:「いま、翔び立つとき」メリンダ・ゲイツ

「いま、翔び立つとき」メリンダ・ゲイツ

まだ第1章しか読んでいないのだけど、早速心に留めておきたいフレーズが出てきたのでメモ。

就学率や雇用率、経済成長率の上昇。若年出産率や家庭内暴力の発生率、犯罪率の低下。どれをとっても、女性の社会参加と権利向上が健全な社会を実現させると分かります。女性の権利が向上すれば、健全で豊かな社会になるのです。男性支配の国が衰退する原因は女性の能力を活用しないことだけでなく、輪からはじき出そうとする男性が中心にいることです。国のあり方が変わるか、トップ層が考えを改めるまで繁栄は訪れないでしょう。

この本では途上国を中心とした世界中の国で女性を取り巻く様々な問題を解決することについて書いているのだけど、このフレーズは日本にも強く当てはまると思う。私が子供の頃から女性の活躍と言っておきながらちっとも進んでいかない(もしくは進みが遅すぎる)のは、輪からはじき出そうとする男性が中心にいるからではないか。そんな人はたとえ中心にいる力を持っていたとしても、ものすごく格好悪い。器が小さい。それに対して理路整然と意見を述べ、解決策を実行に移していくメリンダ・ゲイツの格好良さ。

まだまだ本は始まったばかりだけどこの先も楽しみ。(いいフレーズにこの先出会ったらまた追記しよう)

本題からずれるけど、原題は" THE MOMENT OF LIFT " 翻訳本の場合、原題からズレた残念なタイトルがつくことがしばしばあるけど、この本は原題に忠実で良かった。ミシェル・オバマの" BECOMING "が「マイストーリー」になってしまったのは本当に残念。販売戦略だとか色々事情があるのかもしれないけど、なんだか著者のタイトルに込めた思いが軽く扱われているように感じる…。

#読書メモ #メリンダ・ゲイツ

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