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コロナ帰国③(自主隔離)

てんやわんやしながらも無事ホテルにたどり着き、14日間の自主隔離となりました。

前回記事はこちらです。

コロナ帰国①(出国前)

コロナ帰国②(検疫)

1)暮らしのルール

生活するにあたって、体温を毎朝検温し、異常があれば報告するという義務がありました。

合わせて、夫の会社のルールとして、夫も私も、毎朝体調をメールで報告をしなくてはなりませんでした。

出国の4日後には、東京検疫所からのPCR検査の結果が電話とメールで来ました。ただし、陰性でも引き続き14日間は隔離生活となりますので、そのまま生活は変わらず、といったところでした。

自主隔離期間中は、公共交通機関は使ってはいけないし、タクシーも使用できません。せっかくの帰国ではありますが、家族を含め誰とも会えませんでした。

そして、言うまでもなく外食もNG。
フードコートやイートインのようなところで食事するのも禁止でしたので、コンビニで買ったものやウーバーイーツで頼んだもので過ごしました。

これらのルールは、入国の際に一読し、名前をサインしています。

前回の記事でも書きましたが、帰国指示があっての帰国ではあるものの、それでもこのような状況で出入国したということに対し、社会規範に反しているような、罪悪感のようなものを感じていました。

そのため、慎ましく暮らすことを強いられることに抵抗はありませんでしたし、ルールは厳格なものと感じたものの、当然のこととして受け入れることができました。

また、ホテルでは清掃等が簡略化or中止となったりすることもあるようでした。加えて、私の場合は、宿泊中のホテルの名前や写真を、SNS投稿することが禁じられていました。

2)生活で辛かったこと

空港での野宿が身体に効いて、疲労回復までに時間がかかりました。年齢でしょうか。笑

そして、厳しいロックダウンや、空港での結果待機と比べたら穏やかな自主隔離生活。無事に健康ななかで暮らせており、夫とともに過ごせている。それだけでとっても有難いことです。

もちろん贅沢は言えないし言いたくもないけれど、厳しいルールのもと、狭いホテルの一室で2週間過ごすというのは、それはそれで苦行でなりませんでした。

唯一の娯楽として、懐かしく日本のテレビを見ていても、どの番組もコロナの不安をあおることばかり。

物理的に苦しいだけでなく、絶対コロナに罹らないようにしなくちゃというプレッシャーと、この先どうなるんだろうという大きな不安とを抱え、精神的にも苦しくなっていました。

その後、体調がなんとなく戻ってきた3日後くらいには、夫は徐々に在宅勤務を開始させることとなりました。

ホテルでお仕事を少しでも快適にできるように、と思ったものの、狭いホテルでの在宅勤務はパソコンや書類を満足に広げられる状況にありません。

部屋にちょこっと備わっているようなデスクにパソコンや書類を広げ、部屋の大部分を占めていくことに。それでも仕事をする環境としては不十分であり、慣れるまでは窮屈この上ない状況だったことと思います。

その上、電話やオンライン会議等が始まると、ホテルの狭い1室では、生活音の全てが入ってしまう。その間、当然私はテレビも見れないし、お菓子の袋をびりびり破く音も気になるし、トイレの音とかも丸聞こえになってしまうのでは・・?と思うと落ち着きませんでした。

コンビニへの外出は認められていると言っても、毎日何度もコンビニへ行くというような、むやみやたらに出歩くというのも気が引けます。私は、イヤホンをして音楽を聴いたり読書をするなど、常になにか没頭できるようなものを見つけてそのときにやることにしていました。

期間が決まっているとはいえ、不慣れな場所での在宅勤務をする夫にとっても、そこで慎ましく過ごさねばならない私にとっても、お互いストレスフルだったと思います。

それと、、、、これは見なかったことにしているのですが(笑)、ホテル代含め、出費がバカにならないというのはあります。

コンビニ飯もウーバーイーツも、毎日毎食2人分となると、とんでもなく出費がかさみます。食べることに貪欲な私は、ストレス発散の楽しみがそれしかなかったのでここは惜しみなくと思いましたが、あとから家計簿見て「!!!」となってはいます。

実家に帰らなかったことを後悔してはいませんが、ホテル代もバカになりませんでした。あまりの金額に、「新婚旅行だったと思おう」と思ったけれど、それもこのような苦行では寂しすぎるのでやめました。笑

3)日々の楽しみ

そんな生活のなかでのささやかな楽しみは、もくもくと小説を読むこととと新作のコンビニスイーツを試すこと、youtubeでのエクササイズ動画でした。

文庫本はAmazonプライムでの電子書籍を読んだり、Amazonや楽天といったところで注文し、ホテルに届けてもらいドアノブに掛けてもらっていました。私は読むのも早く、どっぷりと読みまくりました。

コンビニスイーツは新作を試し、ほそぼそとレポを書き留めていました。

youtubeでの動画はロックダウンの頃からやっていました。夫がオンライン会議ではないとき限定でしたが、少しでも身体を動かせると気持ちよいですし、このユーチューバーさんはそんなに広くないスペースでもできるし、激しく跳ねたりするものもないし、準備するものが要らないのも魅力でした。

最後に・・

こんな風に過ごした経験は誰にでもできることじゃないし、いつかは貴重なネタとなるだろう・・と信じて、なんとか14日間を過ごしました。

振り返った今でもまだ、ぜーーーんぜんそんな風には思えないのですが(笑)、これからの糧になれるように、頑張りたいと思います。

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