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房総寺社巡り【天津神明宮】

千葉県・房総半島の寺社を巡る旅。
今回は、鴨川市の「天津神明宮」を参詣します。

はるか神代の昔、大国主命とともに日本を治めていた事代主神が、天孫より国土を献ってのち、海路はるばるこの地にやって来ました。
東方鎮護の神として永く鎮座されたため、人々はこれを喜び「庤(もうけ)明神」と尊称しました。

国道128号を鴨川方面から勝浦方面へ向かう

天津神明宮は旧天津小湊町、現在の鴨川市天津地区にあります。
国道128号の旧道を勝浦方面へ進むと、「天津神明宮」の看板が見えてきます。

看板のある交差点を左折

看板のある交差点を左折します。向かう先には、国道のバイパスが見えてきます。
橋を渡り、先へ進みます。

一の鳥居が見えてくる

国道の高架をくぐると、神明宮の一の鳥居が見えてきます。鳥居の脇には駐車場があります。
ここからが参道になります。

神明橋を渡る

神明橋を渡り、参道を進んでいきます。
参道には桜が何本も植えてあります。

本殿へと続く参道に出る

JR内房線の高架をくぐり、さらに進むと、奥の本殿へと続く参道に出ます。
「天津神明宮」の名が彫られた門柱が迎えてくれます。

二の鳥居をくぐる

二の鳥居が見えてきます。
鳥居といえば石材等で作られているものをよく見かけますが、当神社の鳥居は、一の鳥居、二の鳥居は木材でできています。

三の鳥居をくぐると、本殿

奥へ進むと、三の鳥居が見えてきます。この鳥居をくぐれば、本殿にたどり着きます。
厳かな空気を感じます。

天津神明宮は、天照皇大神、豊受大神、八重事代主神など七柱の神が合祀されています。

”「天孫降臨」にあたり、八重事代主神が海路当地に来て、東方鎮護の神として鎮座されたので、人々はこれを喜び「庤(もうけ)明神」と尊称した。”(引用:当寺院境内の由来看板より)

治承四年(1180)、源頼朝が石橋山の合戦に敗れ、安房国に逃れてきた時、伊勢神宮に源氏の再興を祈念し、祈願が成就した時には安房国に御厨を寄進すると礼誓しました。その後宿願が成就し、寿永三年(1184)当地に御厨を新設し、伊勢より迎えた新霊と以前より鎮座している庤明神を相殿に祀りました。
それからというもの「房州伊勢の宮」と崇められ、今日に至ります。

天津のまるばちしゃの木

本殿の左手には、「天津のまるばちしゃの木」があります。
マルバチシャノキは、日本から台湾、中国中南部にかけて自生する暖地性の落葉樹です。
日本では房総半島南部や紀伊半島、四国、九州、沖縄の海沿いの地に見られ、千葉県が分布の北限となっています。

”境内にある4本は、北限地の古木として価値が高く、このように大きな個体は、大変珍しいといえる。”(引用:当寺院境内の案内表示板より)

県内でも数が少なく、同じ鴨川市内の実入地区、小湊海岸地区以外ではほとんど見ることができません。

天津神明宮
千葉県鴨川市天津2954番地

最後まで読んで下さりありがとうございました。

房総には、多くの人には知られていない神社やお寺がたくさんあります。
訪れてみると、その魅力に惹かれます。
これから一つずつ紹介していきます。