屋上とアイス
私は今、屋上にいる。
目の前には大きな海がある。
遠くの方で牛が鳴き、風は夏の香りがする。
数ヶ月ぶりの屋上だ。
去年の夏、何度も何度もここへ来て昼寝をして沢山汗をかき、日焼けをした。
一年も経っていないが、すでに懐かしい。
今、私は屋上でアイスを食べ終わったところだ。
久しぶりのアイスは最高だ。どうしてアイスはこんなにも人を幸せな気持ちにさせるのだろう。
アイスになりたい。
私はいつか誰かを喜ばせたり幸せな気持ちにできるような人間になれるだろうか。
朝目が覚めたらアイスになっていないかな
あられ