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神様を知る必要はあるか

 どうにも怪しいタイトルですが、インド映画の話なので大丈夫です。

 しかし、この「宗教」イコール「怪しい」ってのはどうなんでしょうね。ま、それは置いておきまして。

 日本人からすると、びっくりするほどインドでは宗教が人々の中に根付いているため、当然ながら映画の中にも宗教的な表現や儀式、風習、風俗が多く出てきます。

 では、インドにおける宗教を知る必要があるのか?

 答えは、ありきたりですが、「知らなくても十分楽しめる。でも、知っているともっと楽しめる」です。

 とっても簡単なところで、インドで信者が多い宗教はヒンズー教とイスラム教です。ヒンズー教徒とイスラム教徒は複雑な背景があって、あまりいい感情を持っていません(その辺は後述の「バジュランギおじさん」を見ると大体わかります)。

 なので、ヒンズー教徒とイスラム教徒との恋愛はなかなか難しいものがあるようです。

 その辺の描写があるのは、こちら↓

 そして、ヒンズー教徒は肉をあまり食べません、なんなら肉を嫌がります。基本、菜食主義なんです。イスラム教徒は豚を食べないものの、他の肉に関しては精肉の仕方に厳しい戒律がありますが忌避することはありません。

 この、食に関する嫌悪や好みは映画でたまに出てきます。私にとって一番印象深いのは、「バジュランギおじさん」ですね。肉の匂いすら嫌う主人公たち(ヒンズー教徒)に対して迷子の少女(イスラム教徒)はお肉を食べたがるという対比が印象的です。ちなみに、お肉を食べたがる少女のために食堂に行って繰り広げられるチキンダンスのナンバーがとても楽しいです。


 ヒンズー教の神様に関しても、知っていると楽しいことがあります。ヒンズー教の神様は多くて訳分からなくなりますが、代表的なものをチョロッとでも覚えていればずいぶん違ってくると思います。

 たとえば、お猿さんも象さんも神様で、ハヌマーンとガネーシャですよ、とか。ガネーシャは学問と商売の神様です。

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 ハヌマーンは勇気とか怪力とかだそうで。

 そういやバジュランギおじさんの主人公パワンはレスリングやってなかったっけ?そういうこと?(今気づいた)

 ま、こんな風に知識があると楽しくなってくるわけです。

 神話関係、神様関係にかんしては、以下の本を読むと映画を見るときにずいぶん違ってきます。

 インドには多くの神様がいて神話も多岐に渡るところを、すっきりわかりやすくまとめてくださっているので私のような素人でも読みやすかったですし、美麗なイラストは必見です。

 また、先生のTwitterも時折公開中のインド映画について、神話の観点からの豆知識をつぶやいてくださるので、フォローするのもいいと思います。

https://twitter.com/tenjikukitan?s=20

 

 インドの生活と切っても切れない宗教。

 余裕がありましたら、目を向けてみるのも楽しいと思います。




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