マサラ上映と応援上映と
RRRを見て、沢山の方がインド映画そのものに興味を持たれて、色々な方向へ進まれているかと思います。
今回は、イベント上映のうち「マサラ上映」と「応援上映」についてのお話。
ただし、これから書くことは誰かがはっきりと定義したり辞書に載っていたりするものではないので、全て私の主観と経験で書いています。その辺だけご承知おきください。
応援上映
応援上映は、割と色んな映画で行われているので最近は結構浸透していると思いますが、あえて言いますと
発声
ペンライト
タンバリンや鈴などの鳴り物
などなどか許可されている上映になります。
ただし、コロナ禍のせいで発声が禁止になっていたりもしますし、ペンライトの決まりや、鳴物の規定がそれぞれイベントや映画館ごとに違うので、チケットを取る前にレギュレーションを必ず確認してください。
ちなみに、最近はキングブレードのような高光度のものは映画鑑賞の妨げになるため、紙を入れたりして光を弱めるように要請されています。これが曲者で、コピー用紙1枚程度では大して光が弱くならないので、何を入れるかは色々試行錯誤するしかないようです。私もまだ最適解を見つけていません。
また、ペンライトは出しっぱなしにすると眩しくて他人に迷惑をかけるので、使用しないときは電源を切るか、布で隠すなどして光が漏れないような配慮が必要です。
電池を使用した光り物を禁止する映画館もありますので、必ずレギュレーションを確認してください。
鳴り物については、タンバリンは消耗品です。
もう一度言います。タンバリンは消耗品です。100均とかの安いもので大丈夫です。
タンバリンの持ち運びの時は、カバンの中で音が鳴るのでヘアターバンなどで巻くと音が抑えられて良いですよ。
発声は…いろいろ意見があって何とも言えませんが、まあ、「応援」なので…。ずーっとブツブツとセリフを声にだして言ったりとかは、ねぇ?隣でやられた人がとても不快だったと言う意見をみましたので。
あと、罵詈雑言はどこの上映でも禁止だと思います。
難しいのはネタ系の掛け声。これは嫌だという人がいる一方で絶妙な掛け声で場を沸かせる方もいらっしゃるので、まずは様子を見て…という感じです。わりとウザい掛け声もあるので、他人の掛け声を聞いて研究してみてください。私はセンスがないので、無難なことしか叫んでいません。
マサラ上映
こちらは、あまり馴染みがないかもしれません。
上記の応援上映で許可されているものの他に
紙吹雪
クラッカー
などが許可されている上映です。
マサラとなっていますが、特にインド映画だけで行われている上映ではなく、グレイテスト・ショーマンやレ・ミゼラブルなどでも行われたことがあります。この場合、「特別上映」「応援上映」「発声可能上映」(レギュレーションに使用可能なものの記載)など映画館によって色々な名称をつけていました。「マサラ方式」などという単語も見受けられました。
なぜ、紙吹雪やクラッカーをもって「マサラ」と言うインドを思わせる名称がついたかについては、諸説ありそうですが私が知る限りでは、インドでは人気俳優の映画の封切りはお祭り騒ぎで、紙吹雪は舞うわ指笛は鳴りまくるわ、果てはスクリーンの前で踊り狂うわですごいのです。(インド映画沼にいるとTwitterでそう言う動画が流れてきます)
そこで、紙吹雪とクラッカーでインド気分を味わおうということだと思います(多分)。流石にスクリーン前で踊り狂うのはよろしくないので、作品によっては特定のシーンで自分の席で立って隣に迷惑をかけないように踊るのはOK、と言う場合もあります。
さて、こちらも応援上映と同様、レギュレーションを必ず必ず確認してください。特に、紙吹雪は施設に迷惑がかかる度合いが高いのでレギュレーションは絶対に守ってください。そう、それは
紙吹雪の大きさ
ほとんどの映画館では「4cm×4cm」になっています。
これは、必ず正方形でなくてはならない、と言う意味ではなく、この大きさ以下ですと掃除の時に紙吹雪を床から取りにくいのです。なので、三角でも長方形でも台形でも丸でも良いのですが、この大きさを目安にしてください、と言うことなんですね。
クラッカーについても、規制(個数や使用できる種類など)がある場合がありますのでレギュレーションの確認をお願いします。おおむね、中身が飛び散るものは遠慮してください、となってると思います。上記紙吹雪の時と同じ理由で、小さなキラキラの破片?などが床に散ると掃除が困難になるからです。おすすめは音が鳴るだけのクラッカーです。ゴミがでないので。
さて、ここまで読んでマサラ上映に関して何かお気づきになりましたでしょうか?
そうです。マサラ上映は上映終了後に参加者みんなで掃除をします。撒き散らした紙吹雪や、クラッカーの残骸などを掃除します。
ということで、マサラ上映に持っていくといいもののひとつにゴム手袋(食品を触る時に使うようなもの)があると、お掃除がしやすいです。紙吹雪を手で集めてゴミ袋に入れるのですが、素手より集めやすいので。軍手という話もあるのですが、私がやった時は静電気が起きてしまって、かえって掃除がしにくかったです。
また、ほとんどの上映で尋常で無いぐらい紙吹雪が使用されます。豪雪地帯かっ!というぐらい紙吹雪が積もります。容赦なく荷物に入り込むので口の空いた鞄などを持っていくと悲劇がおきます。口が空いていない鞄でも悲劇が起こることがあります。そこで、必ず必要なのが
ゴミ袋
です。このゴミ袋に荷物を入れて口を縛って紙吹雪が入らないようにします。また、豪雪地帯なので、時計や指輪、アクセサリー、スマホ、鍵など小さなものは紙吹雪に埋まると二度と帰ってきません。掃除の時に気付いてもらえればいいのですが、ほぼ気づかれないと思ってください。貴重品はかならず鞄にしまってゴミ袋にいれて守ってください。
あと、上映中食べ物は食べられないと思ってください。持ち込み禁止では無いですが、繰り返します、豪雪地帯です。食べ物の上にも紙吹雪は容赦なく積もります。飲み物も、蓋のついているもの、ペットボトルのものにしないと、飲み物に紙吹雪が積もります。
そんなに人が入っていなかったり、いわゆる「猛者」と言われる方がいない上映では豪雪地帯ほど紙吹雪は積もらないかもしれませんが、ゼロではないとおもいますので、食べ物飲み物は気をつけてください。
コスプレについて
上記上映形態にコスプレができる場合があります。私はコスプレをしないので、よく知らないのですが、わかる範囲でお話しますと、まず、コスプレの可否を確認してください。
そして、やはりレギュレーションをよく確認してください。
更衣室の有無を確認し、注意事項があればそれを守るようにしてください。近隣施設や、他のお客様にご迷惑をかけて苦情が増えれば、コスプレや特殊な上映ができなくなる可能性もあります。
あと、サリーはコスプレですか?という議論が昔ありましたが、普通にその格好でみなさん電車に乗ってお出かけされてますので、コスプレではないという話になったことがあります。サリーと言いましても、普段使いのものから豪華なものまでありますので、コスプレ禁止上映でサリーを着る際に「ちょっと派手だし、どうかしら?」と不安であれば映画館に問い合わせをした方がいいかもしれませんね。個人的にはその格好で街を歩けるのであれば、いいかな、と思います。
結局何を用意すればいいの?
つらつらと使用できる物について書きましたが、用意するものは、初めての応援やマサラであれば手持ちのものだけでもいいと思います。ライブで使ったペンライトでもいいと思います。映画館によってはタンバリンなどの貸し出しもあります。
マサラに関しては、荷物を紙吹雪から守るゴミ袋だけは持って行った方がいいです。
また、応援のタンバリン、ペンライトは両方あっても使いこなせるかもしれませんが、マサラとなると、許可されたものを全部やろうとすると、鳴り物、ペンライト、クラッカー、紙吹雪となり普通の人には無理です。千手観音でなければ無理です。
応援、マサラのどちらもまずは用意できるものだけで、または何も持たずに参加して、やりたいものを見つける方がいいかと思います。
ちなみに私はマサラだと紙吹雪に全集中なので、紙吹雪と少しのクラッカー、ごく稀にタンバリンといった感じになります。踊れても、踊らず紙吹雪撒いてます。
最後に
まず、チケットを取る前に必ずルール、レギュレーションをよく確認してください。映画館によって、本当に細かく違いがあります。設備上の事情であったり、過去の経験からであったりで違いがありますので、重ねてレギュレーションの確認をお願いします。みんなが楽しく過ごすために、自分が楽しむために絶対に必要なことです。
また、かなりうるさい中での鑑賞となるので人によっては気分が悪くなるかもしれません。特にクラッカーは破裂音ですし、火薬の匂いも結構するので、気分が悪くなったら退席することをお勧めします。
先日、Twitterのスペース機能でスペースを開いた時に「耳栓を持っていくのはありですか?」と言う質問があり、私は映画を見に行ってるのが大前提なのに耳栓して映画の音まで聞こえなくするのはいかがか、と思ったのですが他の方から、具合が悪くなるのであれば耳栓もありだと言うご意見もありました。
よくよく考えれば、耳栓で完全に音を遮断するものは余程の高機能耳栓で、大抵のものはまあまあ聞こえてたりするようで。あと、ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセル機能を利用している方もいるとのこと。確かにこれも完全に無音にはしてません。業界最高クラスのノイズキャンセル性能を誇るイヤホンを愛用してるのですが、車内アナウンスが何となく聞こえてたりしています。
あと、専門的なものとしてライブ用耳栓というものもあります。耳が敏感で普段から映画の轟音がダメだと言う方は一つ買っておいてもいいかもしれませんね。だいたい2,000円強から売ってるようです。
応援上映、マサラ上映、本当に楽しいので機会があれば是非参加してみてくださいね。
あと、紙吹雪はそのうち作り方を簡単に紹介するnoteを書こうかと思っています。
そして、これを読んで「ここは違う」「これを入れた方がいい」という場合は、Twitterの下記のアカウントにリプライまたはDMしてくださるとありがたいです。
Amazonアソシエイト参加。サポートがありましたら、インド映画鑑賞に使わせていただきます。