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「SAAHO サーホー」はいかがですか?

 公開初日が3月27日だったバーフバリ主演のプラバース最新作「SAAHO サーホー」。

 公開初日の前から新型コロナウイルスの脅威がひたひたと世界全体に迫っていたのですが、とうとう初日翌日から週末は首都圏の映画館が閉館になってしまい、平日見に行けない人、高リスクを抱えている人やその家族の皆様は見ることがかなわない状態になってしましました。更に状況は悪化。全国的にも映画館はひと月ほど閉館せざるをえない事態となりました。

 その後、新型コロナウイルスの状況がやや良くなったので緊急事態宣言は解除となり、やっと映画館にこわごわながらも行くことができるようになりました。もちろん気を緩めてしまったら、また以前のような大変な事態になってしまうので細心の注意が必要です。そして、ウィルスがなくなったわけではないので依然として高リスクを抱えた人やそのご家族は思うように映画館に行けないと思います。そのような状況を鑑みれば、やはり「映画を見に行きましょう」と大手を振って言うのははばかられるのですが、あえて言わせてください。

サーホー面白いですよ!!

 プラバースのカッコよさをこれでもかと詰め込み、おおよそ「カッコいい」と思われる設定をてんこ盛りに詰め込み、ありえない程の車を吹っ飛ばし、これでもかこれでもかとド派手なアクションを投入し、若いハンサムも渋いおじ様ハンサムもカッコいい美女も味のある名脇役もガンガンに詰め込み、ありえねーーーー!!!でコーティングして監督が剛速かつド直球で観客にぶつけてくるインド映画らしいインド映画です。

 まあ、突っ込みどころもあったりはするのですが、それも勢いに圧倒されてどうでも良くなります。なんてこった。

 非常にシンプルな主題をここまで複雑にするのも凄いと思います。推理小説でいうところのしn…おっと、これはネタバレだ。すべてが分かって二度目を見ると爽快なのです。一度だけでも、もちろん面白いですよ。スジート監督、これで長編2作目とは思えません。非常に恐ろしい新進気鋭の監督です。

 なかなか斬新な演出もあったりして、見ていて本当に面白いです。あと、洋画やバーフバリを見ている人にはニヤリとするシーンもあったりして飽きさせません。

 まあ、どんな映画でも刺さる人と刺さらない人はいるわけですが、刺さらない人にとってもアクションぐらいは「すげぇ」と思ってもらえるかな?と。見て損した、と思われる率は少ないと個人的には思っています。

 もちろん、ダンスシーンもあるのですが、プラバースさんあんまり踊っておりません。そこだけがちょっと不満ですね。バリバリ踊ってほしかった。

 これから公開延期されていた大作映画が公開になりますので、すでに公開済みのサーホーがいつまで映画館で見られるかわかりません。どうぞ、機会のある方はご鑑賞ください。そして、Twitterなどで感想をあげてくださるとうれしいです。

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