連続小説「たぶんいける」:その3

「で、君はどう思う?」
「何がです。」

「はぁ」と大きな溜め息が聴こえてくる。

「どうなると、思うね。」
「いけますよ。」

「どうして?」
「どちらにいこうと、彼女にとっては成功です。」

「全く理解できんね」
「そんなもんですよ」

「きっと、それでいいんです」
「――すこし、寂しいかもしれませんがね」

「大丈夫だろ」
「どうして?」

「まだ、死んでないから、希望はある」
「また薄い希望ですね」

「たどり着ける場所にはあるさ」
「そうですかねぇ」

「諦めたら、堕ちるだけだから」

ボクを応援してくれる、だって? ふふっ。酔狂な人だね。 でも、ありがとう。