行きたくないしきつかったけど【大学】

キャリア願望はない、夢はない、個性も知的欲求も干からびた私が大学に行った理由は

小さい頃から親に期待されていて、当然だと思っていた。逃げられない状況だった。

有名大に入った＝偉い
入らなかった＝負け組、訳あり

という世界観が中学の頃から既にあった。

からである。

母親というのは、自分が経験していない夢物語を子供に語って実現させようとする、恐ろしい性質がある。自分が知らない世界のことなのに。

私は子供の頃から頭ごなしにされたことを恨んでいて、絶対こいつらより金稼いでいい男捕まえて見向きもせずに暮らそうみたいな復讐心があったので

それを叶える為に今まで人生頑張ってきたみたいな所はあり、大学はその為に必ずではないが有効な手段ではあったと思う。

だからバイトと男遊び以外死ぬほどつまらない4年間だったけど、どんなに嫌いで絶望しても辞めようとか休学しようとは思わなかった。お金はかかるし、受験も中堅は1つも受けず大変だったので絶対に元をとりたかった。元を取る為の意地を張った戦いだった本当に苦しかった。家族や高校の同級生がのんきに暮らしていて腹が立った。
4年で卒業して大手に入りたかった。その人生しか私にはなかった。

ギャンブルと同じ。ここまでやった、頑張った、コストをかけたんだから絶対に元を取ろう。これだけ手に入れて帰ろう。という気持ち。

恋愛でも出会ったばかりの人や言い寄ってくる人を見ることができず、付き合いが長いような人や思い入れがある人と何年も癒着している

もうそういう人なんだと思う

周りが言う学歴の価値とか、学びが、とか、それを本音だと思えない。私だったらすぐにお金になるか、わかりやすく役に立つことしかやりたくない。皆も大体学士が欲しくて大学に行くんじゃないか。
大学受験の前にもっと、学びだの出会いだのじゃなく社会の現実を知りたかった。あまりに辛すぎて、母親や高校の先生が言うようなフワフワした動機ではやっていけない。建前で夢を語る文化が日本にあったとしても、それを本音でしてはいけない。就活の自己分析の自分史は、1人の子供がいかに騙されて育ったかの過程でしかない。

人脈や時間ができたのは魅力的だった。でもそれってわざわざ何百万もかけて4年間でやることなのかな。学生時代はお金がないのが本当にきつくて、友達とひもじく遊ぶ、節約しまくってたまにいい物を買うくらいしかできなかった。
同級生より稼ごうと、毎日シフトに入ろうと思ったらやっぱり夜にバイトするしかない。水商売を掛け持ちして稼いで、それでも社会人より悪い環境と待遇、少ない休日で休みもLINEで管理され、なんでいい大学に入ったのにこんなに金に苦労してるんだろうと、惨めで早く就職したくて辛かった。新卒で就職すれば、ゆくゆくはこの人達より立場も収入も圧倒的に上なはず。そして、バカバカ稼働してお金ができたら今度は友達との時間が鬱陶しくなって別れていった。もったいないだけじゃなくて、そこそこの大学でそこそこのバイト給で親に首輪で繋がれてのんきに生きているように映る彼女たちの幸せに一切共感できなかったからだ。

大学には行かなきゃいけないから、自分のレベルか少し上の所を受ける。
入ったらこれまでの元を取りたいから、頑張る。
本当にそれだけだった。
道を外さないように、親戚に失望されないように、世間に見下されないように、将来自活したり親を援助できるように。

自分の人生なんて、結局人様の物である

その範囲でなら自分の好きなことを選択できる

用意された道しか歩けない

外れたら捨てると脅されてきた人間が、これから自由にしてくださいと言われてそれこそ捨てられたような気持ちになる

しょうがないもの、全て割り切って生きていくしかない

自分が虐げられた分、虐げることができる

私はどこに行っても正直学歴は隠している。浮くからというよりはあまりそのものに価値を感じないからである。親が誇れる自分、親戚の名に傷をつけない自分、めげずに10代を走ってきた勲章でしかない。だからもちろん、ないよりはいい。ちょっと重いくらいで、行ったから後悔とかはいざ卒業してしまえば意外とない。ただ周りより出来る分傲慢だし、元々クズだった性格は余計悪くなったし、私には何が正解だったんだろうと悩んだりいつまでも満たされない気持ちはある。
女の子なんて人間性と外見が大事なのにね笑
稼ぎはそんなにいらないし、頭ばかり、よくたって困っちゃうよね