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空が、好き。

 朝。一限のために満員電車に乗り込む。前期は最後の火曜日。暑い。世の中は夏休みシーズンのはずなのに空くことの無い朝の電車は疲れる、というのが正直なところ。

 電車を降りて、大学まで歩く。最寄りとはいえ10分程はかかってしまうので、ここ最近の天気だと日傘が手放せない。

 蝉の死骸。今年の夏が始まってから見たのは1匹目だ。ふと空を見上げた。

 何を考えていたのか、考えていなかったのかも知れないが、空に月が掛かっているのではないか、と思ったのだ。もちろん、頭の片隅でこんな朝に月が見えるわけがないことも理解していた。

 雲一つない、という言葉が嘘にならないくらい晴れていて、真っ青。

 こんな晴れの日は、一日を頑張るためのエッセンスを秘めた青さに救われる。

 私が、空を見ることが好きな、理由の一つ。

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