'We Don't Have a King.' Gov. Cuomo Pushes Back on Trump's Claim of 'Total' Authority


トランプ大統領が経済を再活性化するためにロックダウンを緩める事を考えていると言っていますが、それに関連してどんな議論があるのかは日本では話されていないように思います。

この数日でアメリカで最も話題となったのは、NY知事のクオモがトランプ大統領がアメリカのロックダウンを緩めると発言したことに対し、こういったことです。

“We have a president. That was a big decision. We ran away from having a king, and George Washington was president, not King Washington. So the president doesn’t have total authority.”
"私たちには大統領がいる。これは大きな決断だった。私たちは王政から脱却し、ジョージワシントンは大統領となり、ワシントン王ではなかった。大統領が全ての権限を持っているわけではない”

非常に強いメッセージですよね。アメリカでは、今やトランプ大統領よりもファンが多いのではないかと思われる位の強いリーダーシップを誇るクオモ知事ですが、そんな彼の言葉だけに、かなり影響力があります。

さて、ここで背景を解説します。
このコンテキストを理解するには、連邦政府と州政府の関係を理解が必要です。アメリカでは州の力が非常に強いです。法律も違えば、いろんなルールが異なります。その分知事の責任は大きいです。逆を返せば、大統領がすべての権限を持っているわけではない。そして、それが憲法に明確に書かれているんですね。クオモ知事は法治国家として、たとえ大統領であったとしても、法律に反することはできない、と言っているのです。

よく、アメリカはコロナ対策を良くやっている。。。などと言う方がいますが、トランプ大統領は事態を混乱させることはしても、全く助けてなどないです。最初のうちはトランプ大統領は China things と言って全く気にも留めていませんでした。それが、西海岸で患者数が増え始め、ようやく重い腰を上げているのです。そして今度はWHOの批判ですか。。。(以下自粛)
彼が万が一助けているように見えるとしたら、それは完全に大統領選挙の対策です。今回のロックダウンを緩めて経済活動を再活性化しようというのも、自分の再選のため(プラス、共和党からのプレッシャー)という事を絶対に忘れてはいけません。

https://time.com/5820581/andrew-cuomo-disputes-trump-total-authority/

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