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あわい記憶

お豆腐屋さん

むかしながらと

表現したくなるが...

そうでもないかな

軽トラックで録音を流しながら

「♪ぱ〜〜、ぽ~」  
    「♪ぱ〜〜、ぽ~」

「おいしいお豆腐あるよ~
  厚揚げもあるよ~」

と家の前を通り過ぎていく


まず、都会ではない光景だろうが

車がとまると

どやどやと

住人が集まり

だべりながら

豆腐購入が始まる


もっと昔はというと...

確か...皿を持たされて

近所の豆腐屋さんに

買いに行かされた記憶がある

家のすぐ近くに豆腐屋さんがあった


大豆をゆでた濃いにおいが

店内に充満し

息を簡単にはできないような

感じだったのを

なんとなく思い出した


タンクの中に沈む豆腐一丁を

もらい、大事そうに持ち帰ってきた

今夜は豆腐だ

メニューは簡単に類推できる


覚えているのは

生の豆腐をご飯にのせ

グチャグチャにまぜ

しょうゆをかけて、そのまま食べる

これが

不思議なくらい美味しかった


豆腐の味が濃かったような

豆腐が硬かったような


「♪ぱ〜〜、ぽ~」

を聞きながら

あわい思いにふけっていた^_^





ご覧いただき
ありがとうございました🙇‍♂️

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