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Cinema 4D 2024.2新機能
新機能が追加されたCinema 4D 2024.2がリリースされました。今回は、連携機能の改善、Redshiftの機能追加、シミュレーションやアニメーション機能が改良されています。
連携機能の改善
使用フォントの管理機能改善
テキストオブジェクトやテキストスプライン、テキストノードを使っている場合、プロジェクトアセットマネージャで使用フォントがリストに表示されるようになりました。使用ソフトがない場合は、プロジェクトアセットマネージャで変更することもできます。
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ファイルインポート時のOCIO設定
FBXやOBJなどのファイルをインポート時にカラーマネジメントにOCIOを使うか、sRGB、ACESするかなどを指定できるようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701044181164-tbQdu7B77f.jpg?width=1200)
glTFでTRS(PSR)アニメーションのインポートをサポート
glTFファイルでトランスフォーム、スケール、回転のアニメーションのインポートがサポートされました。スキンやモーフアニメーションはサポートされていませんが、シンプルなアニメーションならインポートやエクスポートができます。リジッドボディダイナミクスやMoGraphのアニメーションもあらかじめAlembicでベイクしておけば、書き出し可能です。
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Redshift 3.5.22
Substance Redshift ノード
RedshiftのノードマテリアルにSubstanceノードが追加され、.sbsarファイルを直接読み込んで、ノード内でパラメータ変更ができるようになりました。
インポートは、.sbsarファイルをマテリアルマネージャにドラッグ&ドロップするか、作成メニューから選ぶことでインポートできます。
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インポート後は、標準マテリアルに合わせて接続された状態になります。Substanceノードから別のノードを挿入してさらにカスタマイズもできます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701216754655-mEtPeH0eFT.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701217426722-lasqAkP0Ft.jpg?width=1200)
Redshift RTの改善
Redshift RTがアップデートされました。これまでシェーダーのコンパイルが完了するまで表示されませんでしたが、できるだけライティングの状態を早く表示するため、コンパイルの途中でも表示してバックグラウンド処理するようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1701674909525-wilPdRbrss.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701675353724-XWerDxkwLs.jpg?width=1200)
アップサンプリング機能を使うと、低解像度レンダリングして、高解像度化するので、インタラクティブ性がアップします。DLSSエンジンはAIを使用して低解像度の画像をターゲット解像度にアップサンプリングします。
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シミュレーションの改良
パイロ:放射モードに動的ジオメトリの追加
放射モードに動的ジオメトリモードが追加され、ジオメトリが変形するケースや高速に動くオブジェクトでも、パイロのシミュレーションが自然になりました。
特に、高速に動いた場合でも、放射元に留まるようになります。さらにアニメーションした頂点マップによる放射も高速化されました。
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パイロ:密度・温度・燃料の時間スケール
密度・温度・燃料に時間スケールのパラメータが追加されたため、パイロの時間の流れを途中で変えることができます。図のように、途中に煙を止めることもできます。
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リジッドボディ:スリープ強度とタイマー
リジッドボディダイナミクスのパラメータに、スリープ強度とタイマーというパラメータが追加されました。これにより、静止したオブジェクトがダイナミクスで動きにくくなるスリープ状態の度合を調整することができます。
下図のように、スリープ強度が0%だと落ちてきたリンゴの影響ですべてのレモンが動いていますが、100%の場合は衝撃の大きいところしか動いていません。
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また、ダンピングもリジッドボディタグごとに可能で、パラメータをアニメーションさせることができるので、シミュレーションが暴れるようなケースで抑えることもできます。
新しくなったキー削減のアルゴリズム
タイムラインのキー削減のアルゴリズムが新しくなり、キーを削減しても極力元のカーブの状態を保持するようになりました。
マグネットの値を上げると、オブジェクトの複数トラックのキー削減する場合、特定のフレーム距離のキーフレームをオーバーラップさせるようにします。
キーをロックすることで、特定のキーを残すこともできます。
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下図のように、元のキーフレームと強度15%を適用した状態を比較してもF-カーブの状態にほとんど変化はありません。
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この他にも、バグの修正などもされています。
サブスクリプション契約されているお客様は、Cinema 4D 2024.2は、Maxon Appからアップデート可能です。ぜひ最新版をお試しください。
ノードの改善と新ノード
スプラインの再サンプル
新しいスプラインの再サンプルモディファイアにより、スプラインのポイントをサンプリングしなおすことができます。
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他にも対称化デフォーマと厚み付けデフォーマも、モディファイアとして使えるようになりました。
カプセルの追加
今月もモデルデータが多数追加されています。文具やノートパソコン、植物などが提供されています。
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マテリアルは、高品質のコンクリート系の素材が追加されました。
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モディファイアは、スプラインを分岐させるBranch Spline Modifierです。イバラから樹木の枝、フラクタル表現まで行えます。
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Cineware for Unrealでダイレクトリンクをサポート
最新版のCineware for Unrealで、 Unreal EngineのDirect Linkがサポートされ、Cinema 4Dでの変更をすぐにUnreal Engineに送れるようになりました。その方法をWinbushが解説してくれます。ちょっと躓きそうな点もしっかり解説していますので、ぜひご覧ください。