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Cinema 4D R25新機能: 新しくなったインターフェイス

Cinema 4D R25は、起動するとユーザーインターフェイスが大きく変わったことがわかると思います。変わったのは見た目だけではありません。どこが変わったかご紹介します。

解説ビデオ

モダンなUIデザインとスキーム

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全体のデザインからアイコンまでよりモダンなダークカラーに変わりました。フラットデザインと控えめな色使いでユーザーのクリエイティブを邪魔しないデザインになっています。

ツールやアイテムも同じカテゴリーごとにまとめています。

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インターフェイスが変わると困るのが、チュートリアルをやっているとアイコンやメニューの位置が変わって困ったというケースはあると思います。これまで作成された膨大なチュートリアルが無駄になってしまいます。また、学校など教育機関では教材のアップデートが大変です。

そこで、R25には以前のバージョンのレイアウトを用意しました。初心者の方がチュートリアルをやるときには、こちらに切り替えていただくとスムーズに作業ができます。(ただし、変更された機能名などは新しいものになります)

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集中力を切らさないダイナミックパレット

Cinema 4Dは、非常に多機能なソフトです。モデリングだけでもポイントモードとエッジモード、ポリゴンモードで使える機能は異なります。以前のバージョンでは、モデリングツールはメニューから選ぶか、右クリックでコンテキストメニューで呼び出す、モデリング専用のレイアウトに切り替えて作業を行ってきました。

R25では、できるだけレイアウトを切り替えずにすむように、ダイナミックパレットという新しい技術を導入しました。このダイナミックパレットは選択しているツールやモードに合わせてパレットを切り替えます。

下記のGIFをごらんください。モードをモデルモード、ポリゴンモード、エッジ、ポイントと切り替えると左のツールパレットが自動的に切り替わります。これにより、ツールの選択もパレットからできるようになりました。

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マネージャの表示

S24のアセットブラウザは、アイコンをクリックするとドックされたブラウザが表示されましたが、R25ではマネージャが対応しました。タイムラインや属性マネージャ、マテリアルマネージャもアイコンのクリックで表示をオンオフできます。一時的に使いたいマネージャをぱっと開けるので、ビューポートを広い状態で作業ができます。

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待望のドキュメントタブ

Cinema 4Dは、3DCGソフトでありながら複数のプロジェクトを同時に開くことができますが、プロジェクトの切り替えにはメニューから選ぶしかありませんでした。そのため、プロジェクトを切り替えて、オブジェクトのコピー&ペーストするのも少し手間がかかりました。

R25では、ウェブブラウザ等でおなじみのタブ切り替えに対応しました。ファイル名のタブをクリックするだけ切り替えたり、新規プロジェクトを開いたりできます。

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デフォルトライトが3点照明に

以前のバージョンでは、ライトのないシーンの場合デフォルトライトは、カメラの少し左上あたりにライトがあったため、フラッシュ撮影されたような状態になり、立体感がわかりにくことがありました。

R25ではデフォルトライトが3点照明になり、より実際のライティングに近い状態でモデリングなどが行なえます。

デフォルトライト

数値入力のバーチャルスライダー

オブジェクトのサイズや位置、角度など、Cinema 4Dで数値入力は欠かせない作業です。感覚的に動かすときにスライダーで動かしたいときがありますが、UIによってはスライダーがない場合がありました。そのときには、マウスホイールを使ったり、▲▼をクリックして値を変更できました。

R25では、これをさらに進化させ、数値欄で左右にドラッグするとバーチャルスライダーとなり、数値を大きく変更できます。タブレット作業などでマウスホイールが使えない場合でも感覚的に動かせるのでとても便利です。

さらに、パラメータを選択して、Ctrlを押しながらバーチャルスライダーを動かすと、値を連動させて動かすことができます。Ctrl+Shiftを押しながらなら、現在の比率を保って動かせます

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さらに、数値を微調整したい場合は、操作したい桁の左にカーソルを置いて上下の矢印キーを押すことでその桁だけを動かすことができます。例えば、1200に0.1を上下させたい場合は、カーソルを一番右に持っていき、矢印キーを操作することで0.1単位で動かせます。

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HDRモニターへの対応

HDRモニターをお使いの方向けに、HDRへの対応もしました。

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このようにCinema 4Dは、その見た目だけでなく使いやすさを考えた新しいデザインになっています。

Cinema 4D R25は、サブスクリプションのお客様はすぐにご使用になれます。体験版も用意していますので、永続ライセンスの方やこれから始める方もぜひお試しください。