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ぼくらはそうして生きてきて。 #手書きnoteを書こう

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だれかがだれかと出会うということは、ありふれたことのようで、じつは奇跡だ。
きっと世の中にはいろんな奇跡があって、それは日々どこかでひっそりと咲いているようなもので。
気づかずに通り過ぎていることも、たくさんあるのだろう。
奇跡って、素晴らしいことばかりのように思うけれど。
ぼくらがこうしてだれかと出会うこの奇跡は、ときに何と残酷なことなのだろうと思うことがある。
この奇跡のさいごに必ず訪れるもの。
それは、別れ、だから。
喪失の代償は、交わしてきた愛情の量に比例する。
ある日出会って、愛情が芽生えて、与えて、与えられて。
そうやって、かけがえのない関係を築いて、さいごに待っているのは、それを失うこと。
こんなふうに考えると、ぼくらがだれかと出会うということに、何の希望もないじゃないかと、思うかもしれない。
つらいことばかりで、だったら出会わなければよかったと。
そう、思うかもしれない。
でも。
ふり返ってみよう。
自分の人生を、すこしふり返ってみよう。
愛して、愛されて、たくさんのこころを注いで、そうして出会ってきた、これまでのだれかのこと。
別れて、失って、喪って。
もう会うことのない、だれかのこと。
あなたは、後悔してる?
出会わなければよかったと。
こんな悲しみがあとで残ると知っていたら。
出会わなければよかったと思うことが、ありますか?
ぼくらは、生きている。
生きて、だれかを愛して、それは恋から始まったり、家族愛だったり、仲間だったり、いろんな形があるけれど、その愛は、ときに実を結ばずに終えるものがあって、ときに結ばれても続かないものがある。
結ばれて、大きく育つものがある。
失って、ふかく傷ついて、味のしない日々を過ごすことも、自分を責め続けることも、きっとある。
ぼくらはそうして生きてきて、いつも何か失って、得て、喜んで、ふとしたときにそれが奇跡だったことも忘れたりして、間違えながら、傷つきながら、でも新しい出会いに支えられたりして、そうして、生きているんだ。
奇跡のような出会いを、一つひとつ、自分の生きてきた証にして。
もう一歩先へ行くための、つよくなるための、力の源に、していくんだ。
別れていっただれか、遠くへいってしまっただれかも、きっとそうして、あなたのことをこれからの自分の力の源にして、旅を続けていくんじゃないかな。
たくさんの人が、生命が、交差して、その中で奇跡的にそれを自覚して、愛を交わして、そうしていつか、別れていく。
ずっと一緒にいようねと、たとえ誓ったとしても、意に反する別れは避けられないから。
だからこそ、ぼくらは何をするべきか。
それはもう、明白なはず。
大切なだれかを、生命を、余すところなく、今までと変わらず、愛すること。
愛を、交わしていくこと。
選択肢なんて、きっとないんだよ。
大切な存在を失って悲しみの渦中にある人に、これがただちに届くとは思わない。
けれど。
ずっと、変わらないこと。
昔から、あること。
ぼくらの時間は限られているから。
こうして出会えたこと、奇跡のようなこと。
その瞬間を、これからも自分の力の及ぶ範囲で大切にしていくこと。
ぼくらにはそれしかできないこと。
全部全部、忘れないように。
これからも、笑って泣いて、たくさんの出会いに感謝して、みんなそれぞれの道を歩こう。
出会いに感謝しよう。
別れにも、同じくらい、感謝しよう。
ぼくらはきっと、そうやって、これからも生きていく。







本日と明日開催の、 #手書きnoteを書こう 企画参加作品です。
明日までに間に合わなくても、上記タグをつけてご参加いただければ確認でき次第まとめマガジンに収録させていただきますので、企画をはじめてご覧になった方も、よかったら飛び込みでいらしてくださいね!
開催概要は上記の告知noteをご参照ください。


まだあと一日あるのに、何だかぼくはもう胸がいっぱいで。
みんな泣かせるし、笑わせるし、感情がとっても忙しいんです。
それでも。
まだまだもっと、みんなの手で書かれる文字の温かさに触れたい。
たくさん届けてください。
よろしくお願いします!






いただいたサポートは、ほかの方へのサポートやここで表現できることのためにつかわせていただきます。感謝と敬意の善き循環が、ぼくの目標です。