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深い夜から、エールを


あなたにエールをと
ずっと考えていたけれど
言葉を積めば積むほどに、なんだかわざとらしくてうまくまとまらなくて、
だからそのままシンプルに、伝えてみようと思うよ

ガンバレ
たくさん、ガンバレ

そしてはやく、見せて
元気な顔を
美しく切り取った、あなたの世界を
だから、

ガンバレ。


『   』







だれかの旅立ちを、ぼくは素直に応援できないたちだ。そう言うとじめじめして意地の悪い人間に思われるかもしれないけれど、仕方ない。寂しいのと眩しいのとが混ざってしまって、うまく言葉にならない。ほんとうは、ばんざいで送り出したい。大きな声で、「ばんざ~い!」と叫んで送り出したい。家族であろうと気の知れた友人であろうと実際に会ったことがなかろうと、その人のまっすぐな姿を見たなら、それはだれにたいしても、そう思っている。


『乗るべき風は、』というタイトルのポエムを書いたことがある。
地面に落ちていたたんぽぽの綿毛が、ふわりと宙に浮かんだ。
重ねた思いはありきたりなもので、でもその一つひとつはだれかにとってのかけがえのないドラマであって。


いまふわりと宙に舞ったのは、いったいだれだろうか。

あなたに、エールを。





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