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感情を、憶えておく。 #聞いてよ20歳

#聞いてよ20歳 のタグでぼくも何か書いておきたいと、いろいろ考えてはみたものの、うまく形にできずに最終日を迎えてしまった。2度目の成人式を迎えた身としてはもういい加減ベテランの大人のつもりでいても、いざアドバイスというか...アドバイスって、何か上からっぽくてダメだね。ここまで生きてみてやっと実感できたこととか、そういう類のものかな。

20年も生きれば、いろんな価値観や立場の人がいる。
学生の人がいて、働いている人がいて。もう起業している人もいるだろうし、結婚して親になっている人もいるだろう。
だから、ひとくくりにして何か伝えられることはすくないけれど。一つ、言えるかなぁと思うことがある。
それは、

感情を憶えておく

ということだ。



ぼくら大人は基本的には社会や組織の一員として存在しているわけだから、つねに感情の赴くままに振る舞うことはしない。それぞれの常識と、社会や組織から求められることをいろいろ考慮して、その場その場で最善と思われる振る舞いをこころ掛けるのだろう。
でも慣れって怖いもので、それが当たり前になると、跳びはねたいくらい嬉しくても、人目をはばからず泣きたいくらい悲しくても、どうにかしてその感情を押し殺して「適切に振る舞う」すべをいつの間にか身につけてしまう。喜怒哀楽を表明する振る舞いとこころの温度に、気づかないうちに差が出てきてしまうんだ。

長く生きていれば、その分色んな経験をする。夢や希望が叶うことがある。人の死に触れることがある。感情を揺さぶられる出来事が、これでもかとたくさんやってくる。
そんなときには、そのとき表れた感情をしっかり憶えておくこと。跳びはねたいくらい嬉しかったこと、人目をはばからず泣きたいくらい悲しかったこと。それらを失わないように、しっかりとこころにしまっておくんだ。

社会に出て、いろんな経験をして。ときに疲れてしまって、未来に光が見えなくなることがある。明日のことも、考えられなくなることがある。そんなときは、しっかりこころにしまっておいたそんな感情たちが助けてくれる。

大きな喜びを知っていれば、それをまた味わいたいと奮起できる。
深い悲しみを知っていれば、同じ悲しみを抱いた人に寄り添える。

そんなふうに、新しい一歩を踏み出すことの支えになってくれるよ。
知識として知っている、それも価値がある。
けれど。
感情を憶えていることはきっと、何よりこころ強い。

あのときこんな気持ちだった。

それを、しっかりこころにしまっておこう。
そんな感情の記憶を、たくさん積みかさねておこう。

感情を、憶えておく。

それがきっと、あなただけじゃなく、あなたのまわりの大切な人たちをも救うことがある。



きゆかさんの企画、 #聞いてよ20歳 に参加させていただきました。

間に合ってよかったぁ...。
お付き合いいただき、ありがとうございました。




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