悲哀や憂いだけじゃなくて。
写真を撮るときはね。
だいたい順光で、前から撮ることが多いと思うんだ。
集合写真とか、もちろんそうするべきものもあるんだと思うけれど、これは植物メインのぼくの場合。
なんだかぼくはずっと逆光や花や葉っぱの後ろすがたが好きで、気づけば太陽と相対して、陽だけではない、ちょっと陰な空気の写真を撮っていることがある。
なんだかね。
人間みたいだなぁって思うんだ。
明るいことばかりじゃない。
いい思い出ばかりじゃない。
そんな悲哀や憂いや、笑顔だけではいられなかった過去や叶わなかった夢みたいなものが、一緒に映し出される気がして。
でもそんな写真をじっくり見ていると、同時に気づくことがある。
それは。
彼らがちゃんと光の射す方を向いているんだっていうこと。
そう思って見ているとね。
悲哀や憂いだけじゃなくて。
過ぎた時間だけじゃなくて。
前を向く力とか未来への希望とか、そんなものももらえる気がするんだよね。
構図は自分で決めているのに、そんなのおかしな話なのだけれど。
だからそんな写真を撮りたいときっていうのは、自分から彼らに元気をもらいにいっているときなのかもしれない。
だれかの悲哀や憂いも。
ただ愚直に光の射す方を向いている彼らの姿が、すこしでも和らげてくれたらいいな。
おわりに。
土曜日。
ふだんぼくは仕事でパートナーは休みなのに、今日はタイミング悪く逆なのです。
近所の公園に写真を撮りにいったはいいけれど、そのあとどうしようかなと思ってもまったくアイデアが湧かず、呆然としてしまいました。
もう、なんかね。
1人じゃ何もできないみたいだな。
おうちに帰って掃除をして、仕事おわりの彼女を待っています。
今日もお疲れさま。
ワイン買ったよ。
今夜はゆっくり、楽しもうね。
今日は短めに書かせていただきました。
みなさんも、素敵な夜をお過ごしくださいね。
それでは、また。
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