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きっとずっと、いつも。

今日はホワイトデーで、キミとふたり暮らしをはじめてちょうど8カ月の記念の日だ。
にもかかわらずぼくらは朝にひと言ふた言ことばを交わしただけであって、そして今日もふたり仕事であって、日付が変わる前に会うことはきっと叶わないのだろうと思う。
キミとふたり、この家で過ごした時間は、ぼくにとって宝物のような時間だ。自分で言うのも恥ずかしいけれど、キミにとってもそうだと思う。何があったわけじゃないけれど。そこにはただただ日常があって、それをふたりで慈しむように過ごしてきただけのことだ。
仕事を終え、家に帰り、シャワーを浴びて、キミがつくってくれたごはんを食べる。深く眠りに沈んでいるキミのとなりに、身体を滑り込ませる。目覚めるとキミはすでに仕事に出ていて、ひとり部屋に残されたぼくは、ふたりの生活のあとをなぞるように掃除をして、キミのつくってくれたお弁当を持って、仕事に出かける。
そんなふうに、週に5日、多くて6日、ぼくらは互いにすれ違いながら、それでもそこにあるはずの何かを確かめながら、同じ家で別々の時間を過ごしてきた。 ふたりの空間にひとりで、それでもそこにあるはずの何かを確かめながら、同じ家で別々の時間を過ごしてきたんだ。
ねぇ聞いて、って話しかけたくても。
今日もお疲れさまって言いたくても。
それが叶わない時間を、たくさん過ごしてきたんだよね。

でも。
そうやって育んできたものがあること、ぼくらは知ってるよね。

キミがひとり、ぼくのことを思いながらつくってくれたごはんの温かさを。
ぼくがひとり、キミのことを思いながら掃除をするあの部屋の愛おしさを。

それを、待ちに待ったふたりの時間に共有することの素晴らしさを、ぼくらは知ってるよね。

ぼくらはひとりであって、ひとりじゃなくて。
ふたりじゃなくて、ふたりであって。
そうして過ごしてきたこの時間を、これからも大切にしていこう。
互いを思いやってきたこの時間を、これからも抱きしめていよう。

そうやって、難しいことも乗り越えていこう。

いつもありがとう。
ねえ、ぼくは伝えたい。
きっとずっと、いつも。

だいすきだよ。


これからも、なかよしでいようね。






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