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今日もこうして変わらずここに。

今日は、新宿御苑に来ていた。
いつもよりだいぶ遅い13時の開園にもかかわらず、旅行者やカップル、家族連れで賑わっていた。
パートナーは用事で出ていて、これから合流する予定。
さっきまでベンチでひとり、スマホに向かってこれを書いていた。

昨日の台風の名残を、この季節はずれの暑さと依然強く吹いている風が感じさせる。
太陽がすこし傾きはじめて、風の勢いが増した気がした。

「浅川が氾濫した」
昨日この文字をネットで拾ったときは、やっぱりゾッとした。
十分に距離も高さも保たれた場所ではあるけれど、母の住む実家がある。
つい3ヶ月前まで、ぼくも住んでいた家。
幸いにして、避難することもなく(勧告は出ていた)、今日はもう普段と変わらず生活できそうだと、電話口の母は安心した口調で話していた。

ぼくがひとり暗い顔をしたからといって、だれかの不便が解決するわけではない。
大変な状況にある人たちを元気づけるような、気の利いた言葉もない(気持ちはある、念のため)。
ここでは言葉しかないのにそれが出ないことを、情けなくも思う。

だから今日は、今日もこうして変わらずここにいるよ、ということだけを書いておきたい。
それが何になるのかはわからないのだけれど。
今日も明日も、自分の生活をできるだけ丁寧に、周りの大切な人たちをすこしでも守れるように、改めて考えていくつもりだ。

今日もみんなが、すこしでも穏やかに過ごせますように。
すこしでも落ち着いて、眠ることができますように。














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