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それぞれの目的地へ。

おとといの深夜に書いていたnoteがひどすぎて、出すのをとどまった。何がひどいかって、これでもかと溢れかえるネガティブな感情がだ。自分のこころの器の表面張力を信じてパンパンに耐えているつもりだったけれど、もう完全にダダ漏れ。読んでいてイライラしちゃったから、もうポイだな。
昨今のこの状況、やっぱり不安なんだぼくも。まぁでも、それでもね。それを嘆いたって仕方がないし、自分がかからないように気をつけながら、やるべきことを淡々とやっていく。何度考えても、結論は同じ。だからもう、このことでネガティブには考えない。ここに何度めかの宣言ね、前を向くことの。

それである意味デトックスされた今日。もう昨日だ(これ昨日の深夜に書きはじめました)。電車に極力乗りたくないので、職場まで自転車通勤。しばらく乗っていなかったのだけれど、もう何年の付き合いになるだろう。カメラと並ぶぼくの相棒、RALEIGHのロードバイク。下り坂を駆け下りて重くしたギアはそのままに、50㎞/h制限の、片道3車線の道路をひた走った。

ロードバイクで大きな道路を走るのが好きだ。
ぼくの左側を、ひゅん、とうしろに流れていく歩行者たちの影。右側を、かすめるようにぼくを抜き去っていく車たちのうしろ姿。歩道側の車線は、荷捌きや路駐の車で埋まっている。左にウインカーを出して、バスが停まっている。それぞれの営みの中を、ぼくもその一部となって、走る。まだピンクの花びらがかすかに舞うまっすぐな道の、そんな景色の中に、流れの中に、溶けこんでいくような感覚をおぼえる。みんな行き先はバラバラでいつかは別れていくけれど、間違いないく共有する一瞬がある。規則を守りながら、多くは譲って、ときに自己主張して。そんな景色の中に、流れの中に。偶然出会ったその瞬間に、溶けこんでいくように走るんだ。

思い出したよ。
そう、ぼくが好きだったのは、この感覚だったんだ。
そして、似ていることに気づいた。
この感覚と、ぼくがここにいたいと思う理由が。



ここでこうして、みんなと共有していること。こうしてだれかと並走して、モラルを守りながら、お互いに気を遣いあって、ときに譲れないものがあって。やがて別れていくけれど、もしかしたら偶然目的地が同じ人がいるかもしれない。走っている間に目指す場所が変わる人も、いるかもしれない。ここにいることで、みんなで何かを共有したい。それが、拡がるといい。そしてそれを、繰りかえしていきたい。
偶然ともにするその瞬間に、楽しければ、一緒に笑えばいい。苦しい人がいたら、できる形で寄り添えばいい。

みんなで走るそんな道を、ぼくもぼくのペースで走る。規則を守りながら、多くは譲って、ときに自己主張して。昨今のこの状況、みんなで走ればきっと気持ちも楽になる。ひとりじゃないって思える。

それぞれの目的地へ、みんなで走ろう。

いつかの道でだれかと交わったこと、一つひとつを力にしてね。





おわりに

リモートでは対応できないぼくの仕事が大幅に削減された関係で、どうやら来週は10連休になる見通しです(苦笑)。社会人になって18年、こんなに長い休み(待機だけど)は経験したことないかも。もちろんこの状況なので、派手なことはできそうにありませんし、するつもりもありません。たくさん本を読んで、これからのことを考える時間に充てようと思っています。

月曜日、糸井重里さんが、テレビ東京のニュース番組「ワールドビジネスサテライト」内のインタビューコーナーでこんなことをおっしゃっていました。

終わった未来の側から今の自分を見る、ということをやってみようと思いました

このひと言、ふかく刻みたいと思いました。
この状況を乗り越えて、振り返ったとき。あのときは頑張ったな、よく勉強したな、よく決断したな...そんなふうに、今の自分を誇れるように。
与えられた時間を、有効に過ごします。

今日も、お付き合いありがとうございました。
いつもいつも、ほんとうにいつも、みんなにありがとうって言いたい。
明日も穏やかに過ごせますように。
それでは、今日はこの辺で。
これから仕事します!


テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」









いただいたサポートは、ほかの方へのサポートやここで表現できることのためにつかわせていただきます。感謝と敬意の善き循環が、ぼくの目標です。