ケチケチするのは良くない
わたしはケチだ。肉まん半分こしたら、大きい方食べたい派。
後輩にごちそうするのも、自分の中ですごく葛藤しながら、ここは…おごったほうが・・・いいのではないか。。。ぐああ~そうするか。支払おう!!となにやら決心しないとおごれないほど、ケチケチしている。
しかも、もっとタチが悪いのは、
自分に対してはお財布のひもが緩いということ。
基本お金遣いが荒い。
なのに、まー、
誰かのためとなるとひっくり返したように慎重になる。
そんな相手に対してはケチで、自分が得よう得ようとする性分が嫌で、変えたくて、今の会社を新卒で選んだくらい。
「与えるものが得るもの」ということを創業者であり、現代表でもある社長がよくいう。自分が得ようではなく、まず与えること。
いろんな本を読むと、どうやらこれは世の中の原理原則らしい。
得たいと思っている人は、最終的には得られないし、与えよう与えようとしている人は最終的には得ている。
昨日、近所のタイ料理屋さんでテイクアウトをしたとき、自分は5000円を支払ったはずなのだけども、一万円に対してのおつりを渡された。4000円のお釣りだと思っていたら9000円渡された。
あれ?わたし5000円を渡さなかったっけ?(そもそも生活のほとんどをPayPayで支払っているから、現金使いがおぼつかないこともある)
ん-でも、いっか。
どっちかもうよくわからないし、もらいすぎてたらラッキーということで。
と一回は、そのまま放っておこうとしたのだけれど、
テイクアウトのカオマンガイが出てくるまでの間、考えた・・・
これ、ここで働くこの子たちの1日のお給料くらいもらってしまったんじゃないか。。。5000円足りなかったら、大変なことになっちゃうよね。
いや、でももう言うのも面倒くさいや。
言っても、レジの中調べるのも面倒だろうな・・・
忙しそうだしいいや。
白い自分と黒い自分が戦う。
いや、このまま帰って、わたしはわかっていたのに放っておいて、おつりを多くもらいすぎる女だなんて、絶対バチが当たる。
白が勝った。
その頃にはカオマンガイを受け取って、お店を出て15歩くらい歩いていた。
結局、お店に引き返して、レジで言った。
「あのう、先ほど私、5000円を渡したと思うんですが、一万円分のお釣りをもらってしまったみたいなんですが・・・」
なに人かわからないけれど、素直そうな女の子。
「はいぃ?」
明らかに困惑。
もう一度経緯を説明すると、
「わっかりました。アナタは、このあたりで働く方ですか?近所?お金は、一度受け取ります。でも、夜計算してみて、余ったら、お電話します。ここにお名前と電話、書いてください」
ちゃんとしてるなぁ~と感心してしまった。
わたしがレジでバイトしてたらこうしてたのかしら?ただ受け取って、そのままにしておいたんじゃないかしら。丁寧な子だなぁと思った。
そうして、一度多く受け取った(と思われる)お金を渡して、店を出た。
夜10時半ころ、電話が鳴った。
「あのう~、やっぱり多くもらってました!なので、受け取りに、来てもらえますか?」
あえ!?そうなの???
わたしは一万円渡してたんだ!(本当に現金でのやり取りが疎くなっているということを改めて認識)
もう取りに行くのは億劫だったので、明日取りに行くことにした。
そうして、明日にあたる、今日、お金を取りに行くと、
「あぁ~、カワサキさんですね!待ってましたよぉ。本当にごめんなさい。こちらです」
と、封筒を取り出した。
わたしは、また、感心した。丁寧に封筒にいれておいてくれたんだなぁ。
お騒がせしました~ありがとうございました~ははは、とさらっとお店を出て5歩歩いたころ、
「お客さーん!チョット待ってくださいー!お土産をお渡ししますー!」
と、呼び止められた。
「これ、お詫びのガパオライス弁当です~。また来てくださいね」
がっつり、お弁当をいただいた。
また驚いた。わたしが勘違いして、お騒がせしちゃったのに、お詫びのお品をもらってしまった・・・
「これは受け取れませんよ~」って言った方がいいのかなって、1秒思ったけど、これは受け取ったほうがいいのだ、いただこう、とあっさりガパオライス弁当をいただいた。
あぁ。
やっぱりズルいことケチケチ考えないで、正直に生きるのが大事なんだな
と、なんとなく、こじつけのようだけど、ケチケチしちゃだめだ、という教えにつながった出来事だった。
ふ~
器を広げようかぁ~!
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