【ベトナム・ホーチミンD2-1】戦争証跡博物館
まずは、戦争証跡博物館へ。
今回ホーチミンに来るにあたって、一番来たかったところです。
前回は日数も短かったし、クチトンネルとメコン川クルーズに時間を使ったこともあり、ここに来たのは初めて。
ベトナム戦争全体を扱った博物館で、充実した展示でした。
日本語オーディオもあるので、ベトナム語・英語がわから無くても大丈夫。
オーディオガイドはかなりの収録時間で、2時間以上いたけどまだ半分くらい残っており、最後は少し飛ばし気味。
全部聞こうとも思ったのですが、中で食事がとれないし(パンは売ってたけど)、悲惨な写真が続くし、暑くて体力的にも厳しくなってきたのでそれで良いことに。
展示で特に印象的だったのは以下3つです。
(1)枯れ葉剤の話
枯れ葉剤で数十万~百万人(諸説あるようです)亡くなったというはなし。
多めに見積もって百万人だとして、東京大空襲12回分以上亡くなったと言うことですよね。
枯れ葉剤の後生への影響がフォーカスされがちですが、ダイレクトに人を殺すために撒いていたってことなんですね。
やっぱり、米国ってメチャクチャだわ。
枯葉剤と言ったって、米国でも日本でも散布が許可されていない物質なんだから、化学兵器 or 毒物の「Agent Orange」であると分かる言い方にする方が良いと思いますね。
あと、枯れ葉剤関係の展示を見て分かったのが、マッド・マックスの汚染された沼と、健康体の赤ちゃんが生まれない世界って、ベトナム戦争がモデルだわ。
(2)捕虜の扱い
米軍がいかにベトナム人の捕虜にひどい扱いをしたかという展示があります(具体的なことは書きませんが)。
これを見ると、仮にですが日本人が沖縄などで玉砕せずに投降したとして、人道的な扱いを受けたかどうかは甚だ疑問です。大勢が拷問死したり・惨殺されたんじゃないですかね。
(3)そもそもベトナム戦争全体を扱っている
ベトナム戦争全体を扱っているからこそ、全貌が頭に入ると思います。また、この戦争全体が独立を勝ち取るために必要だったと言うトーンが所々にあります。
考えてみたら、これがベトナムにとっての独立戦争だったんですよね。
戦勝国ならではの展示だと感じました。
私が知る限り、日本に太平洋戦争全体を扱った博物館は無いはず(広島、長崎、沖縄などにはそれぞれ博物館がありますが)
全体を扱うとなると、政治的に難しすぎて作れないのかもしれないです。
ということで、全体的に展示は興味深く、大変満足しました。
多少なりとも歴史とかに興味がある方にはお勧めします。
凄惨な内容の展示もあるので、苦手な方は一部飛ばしても良いと思います。
入場料250円、オーディオ解説500円くらいでした。
(今後、金額を書くときは、旅行時のクレジットカード決済レートで1,000ドン=6.3円、端数は丸めて記述します。市場レートは61~2円でしたが、旅行者には決済レートの方がよりコストをイメージしやすいと思うので)
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