大園桃子卒業発表がされた夜

時間が取れず、さらに度重なる卒業発表や身内の不幸も相まってしばらく物書きから離れた生活を送っていたが、今夜これだけは筆をとらなければいけない、そう感じた。

9thバースデーライブをもって堀が卒業し、松村・伊藤・渡辺の3名も相次いで卒業を発表した。

別途書くつもりではあるが、先日行われた松村沙友理卒業コンサートでは見事アリーナ席を引き当てたので久しぶりにライブへと足を運んだ。

真夏の全国ツアーは一次落選したものの、今後有観客ライブも徐々に戻り始めるだろうと思った矢先の悲報は、あまりにも衝撃だった。

「大園桃子が卒業する」

この事実を受け止めることなど出来るのだろうか。

先日行われた3期生ライブで改めて3期生全員がここまで誰1人欠けることなく揃っている姿に感涙した。

白石の卒業を受けて、それでも前に進む姿に応援したくなった。

らじらー！でも安定した立ち回りを見せ、誰もが乃木坂の次世代であることを信じて疑わない彼女が卒業を発表した。

何故今、何故急に、疑問は止めどなく浮かび続ける。

乃木坂だけでなく、芸能界も引退とあって9/4をもって大園桃子を見れる日は永遠に訪れないのだろう。

「純粋」という言葉が誰よりも似合う彼女にとって、芸能界は生き辛かったのかもしれない。

重なるのは橋本奈々未の姿。

あの日以来のショックが襲ってきている。

彼女の心中を量り知ることはできないが、この決断に彼女自身の覚悟があることは間違い無いだろう。

何より心配なのは、残される身である他の3期生メンバー達。

3期の中心として、真ん中にいた大園は1期生にとっての生駒に近しい。

そんな彼女が辞めることで、「3期生から辞めるメンバー」が出てしまうことで、彼女達を繋ぎ止めていたナニかが、抜け落ちてしまうのではないか。

今回の急な卒業で、卒業シングルも卒業コンサートもなく辞めていくことが予想される大園。

せめて、3期生加入5周年となる最後の9/4に3期生の単独ライブが開催されることを切に願う。