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弓道(和弓)を始めて
もうすぐ9ヶ月が経とうとしています。

弓道は私にとって
とても面白く興味深いもの。

その弓道が、ヨーロッパで盛んなことを最近知りました。

特にドイツ。
ドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルが
1940年代末に「弓と禅」に綴ったことからだそうで

その内容は、
ドイツですぐに人氣となり、今では弓道連盟まで存在してるほど!
ドイツ弓道連盟。欧州弓道連盟。
(これでドイツやヨーロッパに行っても、弓道できます。ニヤリw)

またその本は
アップルのスティーブジョブスも愛読していたとか言われています。

弓道の真・善・美

弓道教本(第一巻)には
【真・善・美】について書かれていて

弓道は
「真実の探究」で
一射ごとに真実を探究して精進するものであり、
最もよくできたといわれる一射は、
神人合一といわれ、宇宙と一体になるという。

(中略)

弓道教本第一巻 射法篇[改訂増補] 財団法人全日本弓道連盟編

弓における真とは、
弓の冴え・弦音・的中ーこれによって立証せられ、
これらのものによって答えがでてくる。

弓道教本第一巻 射法篇[改訂増補] 財団法人全日本弓道連盟編

心的態度が「平常心」を失わないこと。

弓道教本第一巻 射法篇[改訂増補] 財団法人全日本弓道連盟編

「美しい」を求めるもの。

弓道教本第一巻 射法篇[改訂増補] 財団法人全日本弓道連盟編

オイゲン・ヘリゲル哲学者は日本の弓を評して

「イギリスの弓は肩の高さで腕力で引くが、日本の弓は高く打ち起こして、これを引き下げるのだから、両腕はただ開くだけで力を要しない」

弓道教本第一巻 射法篇[改訂増補] 財団法人全日本弓道連盟編

と言っていて

日本の弓は
力を用いないで弓を開くことに射の美しさがあると。

弓道教本第一巻 射法篇[改訂増補] 財団法人全日本弓道連盟編

これらは総じて
「日本の良さ」だなと
私は思う。

力でものを言わさない
その機能・質をありのままに
すると調和が生まれ
その調和した姿が美しい。
だから、美を求める。
そして、そこにある力はとても大きくて強い。

稽古の始めと終わりの拝礼。
入退場の礼。順序を守る作法など。
根底に「敬意」を尽くす姿勢があることもそう。

弓道という名

弓道がなぜ
”きゅうどう”(弓は九とも同じ読み)と言う名で
弓は月と関連するもので
竹が材料となるのか。

祭祀に使われ魔を祓ったり
結界を張る道具に使われてきたのか。

やってみると、とてもよく分かる。

肉体と精神性
主に精神性に重きをもつもの。

「武道」の道がつくものは
全てそうできていると思うけど

2m以上ある長い弓と矢を使い
28m離れたところにある、36cmの的を射る。
真・善・美を常に求めて。

となると
難易度は相当な高さです。

人生とリンクするし
美しい生き方を表すものだとも思える。

「射即人生」とか「射即生活」「射は立禅」という言葉が
かつて弓界にはあったとされ
【弓によってわれわれの生活をうるおし、弓によって悟りに達すること】

弓道教本第一巻 射法篇[改訂増補] 財団法人全日本弓道連盟編

を意味したと。

人生を深くまた高く、ゆたかにすることの経験ができる弓道。

だからこそ、人は憧れる。

究極です。
(きゅうきょくも九が入ります)

そこには
数仕組み(宇宙の摂理)が組み込まれている。
本当よくできている。

私好みです♡

弓道と子育て

息子にも弓道させているけど

弓道から学ぶものが多く
”なぜそうするのか”
”なぜそうなっているのか”

実際にやっている弓道の
稽古や所作に当てめて話すことができるので
子育てにも役立って、本当とても良いい。

精神性や倫理
身体の使い方を一度に学こともでき
親子の共通言語にもなり、深みが増します。

弓道が上達していく息子と私。
ここからの成長がとても楽しみで仕方ない
今日この頃です。

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