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美しい古文

紫式部の『源氏物語』を見ていると、色々な要因はありつつも、概ねで風流な印象を受けます。何かやんごとなき感じがします(笑)

古文には日本の豊かな情緒のようなものを感じますし、漢文などからも面白い文化的な混ざり合いのようなものを感じますね。

ほんの少しの言い回しからも豊かな趣が感じられて、「いとをかし」です(笑)

清少納言の『枕草子』なども非常に面白くて風流な感じはします。

それで紫式部の文章も清少納言の文章も両方とも非常に趣深いわけなのですが、それらは違う文章です。

だから、それを「趣深い文章である」ということだけでフレーム化させてしまうと、必ずその原義から外れるのだろうなとも思いました。

あるがままに物事を捉えるというのは本当に難しいことで、大概の場合、何かしら歪んでいるものだとも思いますが、ある別の視点からすれば、そうした「歪み」こそが「いとをかし」であってもおかしくはないんですよね。

そう考えてくると、美的判断というのはとても高度なものなのだなと感じますね。本当に。

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