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フランス女子の間で交わされる a bosom friend(腹心の友)の誓い♥

今日は土曜日!フランスの土曜日の朝ごはんは、ちょっと「特別♥」で、クレープを作ったり(クレープ用のフライパンがある)、pain perdu(失われたパンという意味。日本ではフレンチ・トースト。)を作ったり、パン屋さんに焼き立てのクロワッサンを買いに行ったりします。

子どもが生まれる前は、カフェに朝食を取りに行くこともよくありました。
朝食は Formules Petit-déjeuner (フォーミュル・プチ・デジュネ)といい、大抵バゲット、コンフィチュール、クロワッサン、オレンジジュース、コーヒー(またはショコラ)のセットで、こんな感じです↓

フランス旅行の際は是非!

ちなみに我が家の今日の朝食はpain perdu。只今、固くなったバゲットを卵液にひたひた中♥


さて、今日は娘(小1)と彼女の大親友のお話です。

「腹心の友」という言葉を聞いたことがありますか?
これは私の大好きな『赤毛のアン』の中で、アンが使った台詞で、心を分かち合った大親友を指します。
アンは親友のダイアナと「腹心の友」の誓いを交わすのですが、これはフランスの女の子たちの間でも行われます(可愛くてキュンキュンする!)

娘はこの「腹心の友」のことを "meilleure copine de toute ma vie"(人生で最高の大親友)と呼び、手作りのブレスレットを交換したりしています♥

「あの子とこの子が腹心の友で、この子とこの子もそう」という話や、「あの子とは昨日までは2番目の腹心の友だったけど、今日止めたの」とかいう話を放課後にしてくれます( *´艸`)

娘はこの大親友とは幼児学校に入学した3歳の時からずっと一緒で、あまりにも仲が良いので、親友の母親が小学校に入学する時に「同じクラスになるよう、校長に交渉したわ!」と言ってたほど!(そんなことが出来ることに驚き!自由や~(。 >艸<)フフフ)

その母親に昨日会ったので、「2年生も同じクラスになるように交渉した?」と聞きました。
すると、「実はね、娘はちょっと「国語(フランス語)」が苦手だから1年生をもう1回することにしたの」と言われました。

『フランスの学校事情色々♥』という記事でもお話したのですが、フランスでは小学生でも留年があります。
この娘の親友の場合は、留年というより家族会議で1年生に残ることを希望したようなのですが、彼女はショックで泣いたよう。
留年と言っても珍しい事ではないし、ついて行けないのに次に進むのも良くないので大人からしたら「とても良い判断」となっても、お友達と一緒に次の学年にいけない子どもには、とてもとても辛い事。
娘はまだこのことを知りません。聞いたらきっとショックだろうな、と思うと胸が痛みます。

別々の学年になっても、どうかこの友情が続きますように・・・と願うばかり。

私が小学生の頃を思い出すと、親友とは登下校を一緒にし、放課後も一緒に遊んだりして、ずっと一緒にいた思い出があるのですが、フランスでは小児犯罪を防ぐため、子どもだけで外出させることはほとんどありません。

一緒に遊ぶ時はどちらかの家に「招待する」、またはどこかで待ち合わせる必要があり、保護者同伴なので、日本のように気軽にお友達と遊ぶ、ということがないのです。(小児犯罪が増えた日本でも本当はそうした方がいいのでしょうが・・・)自分の幼少期の生活はアドベンチャーそのものだったので、自由が少ない今の子どもは可哀想だと思ってしまう・・・。本当に悲しい世の中。

さて、娘の親友が留年する原因となったこの「国語」ですが・・・
フランスの国語の時間は、その言語の複雑さ故、「文法」に1番時間が割かれる、と言われています。(日本では「文を読んで気持ちを汲む」ことに時間が割かれるらしい。日本っぽい( *´艸`))

3歳で幼児学校に入学すると、まずはフォネティック(音声学)を徹底的に行います。(これをやらないで、カタカナで音を覚える日本の英語教育は、そろそろ終わりにした方がいいと思う)
このことにより、文章が読めるようになるのです。(音を聞いて、綴りが書けるようにもなる)
フォネティックをやりつつ、次は文字を書く練習をし、これをベースに、小学校に入ると「読み書き」が加わります。

学年が進むとこれにコンジュゲゾン(動詞の活用)が加わります。

フランス語を学んだことがある方ならご存知だと思いますが、この動詞の活用がフランス語を学ぶ上で1番面倒!

英語だと三人称単数で「動詞にSが付く」、過去形で「動詞にedが付く」。例外はあっても、せいぜいこんなもの。

対するフランス語は、主語により je, tu, il, nous, vous, ils の6種類の動詞の活用があり、それぞれ現在分詞、過去分詞、現在形、半過去、単純未来、単純過去、条件法の現在、接続法の現在・・・(クラクラする・・・)を学びます。

活用にはルールがあるものの例外も多く、「動詞の活用」だけで辞典があるほどです!

なので、基礎をしっかりしていないと後が辛い。

ちなみにフランス語にも訛りがあり、コートダジュール地方はそうでもない(と感じるだけ?)のですが、マルセイユ辺りに行くと結構な南部訛りを感じます!
カナダのフランス語圏ケベック州はさらに訛りが強くて可愛い♥
どんなものか知りたい方は、セリーヌディオンのインタビュー動画などを見てみてください( *´艸`)

さて、フランスはそろそろ学年末。バカンス前には沢山の楽しい行事が計画されています♥
娘と親友にもたくさんの素敵な時間を一緒に過ごして欲しい。

この友情が続きますように、そう願いつつ・・・



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