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妙義山に登ろう 〜 表妙義縦走'21春

鎖天国か、鎖地獄か、手を放すなよ!

2021年4月9日(金)
群馬県…富岡市/安中市/甘楽郡下仁田町

表妙義の、縦走路は白雲山から金洞山へと懸崖を辿る大変な難路である。

滑落事故が後を絶たない厳しい縦走路は充分な装備を持ってしても容易では無く、それだけに踏破した時の充足感は他に代え難いモノがあります。

危険な縦走路の是非については様々な意見がありますが、表妙義大縦走の挑戦は僕にとって年に一度の度胸試しです。

昨年の春先はまだ非常事態宣言の発令前でしたが、世間はコロナ禍の喧騒の中で、登山の自粛ムードもあって白雲山の縦走だけに留めていました。
一年が経った現在もコロナ禍の影響は大きく、私達の生活様式だけでなく、山登りの在り方さえ変えてしまった様に思います。

危険な山登りなどと批判があるでしょうが、
今年は二年振りの全山縦走にチャレンジします。

☀️晴れ 🌀疾風 🕘9h7m
🐾25,950歩 11.1km ⇅1320m
♨️妙義温泉 もみじの湯 520円

7:35 道の駅「みょうぎ」⇒妙義神社⇒大の字
⇒奥の院⇒天狗岩⇒相馬岳⇒茨尾根のピーク
⇒鷹戻しの頭⇒東岳⇒中ノ岳⇒中之嶽神社⇒
一本杉⇒妙義神社⇒道の駅「みょうぎ」 16:42

7:35
道の駅「みょうぎ」からスタートします。
天候良好!!気分最高!!

妙義神社の🌸桜はもう終盤、葉桜が目立ちます。

8:00
妙義神社にて山行の安全を祈願し入山します。

8:27
大の字

いい眺めだね♪

今日はお昼頃から強風となる模様、風の状況によっては金洞山は中止にする予定です。
何とかやりきりたいのですがこればっかりはお天気様の都合ですからね。
風さんよー!ほどほどにお願いしますよー!

桜と入れ替わりにアカヤシオが咲き始めました。

8:50
奥の院

縦走路の取り付き地点はいきなりの4連30mの鎖場です、ここは過去に転落事故が多数有ります。

さて行くぞー!と思ったら下からカップルさんが上がってきました、さらにその下には若者三人が見えます。

ひと足先に行きますよー!

9:00
奥の院から稜線に上がります。

人が来たものだから鎖場の写真を撮らずにガツガツ登っちゃったよ。
慌てずに行きましょうね。

最初の難所の鎖場を登れば、いよいよ白雲山の稜線歩きとなります。

見晴から爽快な展望が広がります。

この先すぐにビビリ岩登場です。
最初に来た時はホントにビビっちゃったけどね、
今では鼻歌交じりで余裕顔😜

9:43
大のぞきから30mの鎖場を一気に降ります、
傾斜はキツくないですが気をつけたい鎖場です。
雨で岩が濡れている時は特に注意が必要です。
スリップ注意!!

10:03
天狗岳(てんぐだけ)1084m

西の肩からいい眺め、裏妙義の上に浅間山。

10:15
タルワキ沢のコル

稜線の山道から中間道へ降りる事が出来ます、
タルワキ沢から登って茨尾根を通ってホッキリから中間道に下山すれば縦走路の雰囲気を感じる事が出来ると思いますが決して安全なルートではありません。
※夏季はタルワキ沢にヤマビルがでますので注意しましょう。

10:29
相馬岳(そうまだけ)△1103.8m
表妙義の最高峰です。
妙義山塊としては谷急山(やきゅうさん)△1162.2mが最高峰となります。

女性お二人が休憩中でした。
風強いねー、お気をつけて!

山頂には鉄の箱が置いてあって中にはログノートとお菓子と飲みかけの水?が入っています。

10:35
小休止して出発します。

少し風が気になりますが、茨尾根のピークまで行って中止するかどうか決めましょう。

両側が切れ落ちた険しい稜線の上にも気持ちいい山道があるもんです。

11:18
茨尾根のピーク

白雲山と金洞山のちょうど中間点になります。

風が強いですが。この程度なら鷹戻しは大丈夫そう。
よし!!続行決定です。

そうと決まれば腹ごしらえといきますかね。

眺めのいい岩峰の上は休憩にちょうど良く、
いつもここでランチタイムです。

女性お二人と若者三人が追い越して行きました、
気をつけてねー。

旨〜い!
なんでこんなに旨いのかねぇ。

12:10
後半戦スタート

茨尾根のピークから下がればすぐにホッキリとなり、中間道までわずかです。

樹間から表妙義縦走路のハイライトとなる鷹戻しが見えます。
ワクワク!!ドキドキ!!

さあ!!いよいよ鷹戻しの鎖場です。

鷹戻しの下部ってとても雰囲気悪いんです。
岩峰の北面で晴天でも日陰になって陰気でね、
さらに滑落事故が多くそれもあるからでしょう。

いつも念の為に安全ベルトを着け、鎖にカラビナを通して登りますが、もしも滑落した時は軽症では済みません。
重要なのは"絶対に手を放すな"という事です。

転落事故のほとんどは安全装備無しの山行です。
長い縦走路に多くの鎖場がある為に握力がなくなってしまう事が大きな要因になっていると思います。
この縦走路は経験と体力が無ければ厳しく、勢いと気合いだけでは通用しないルートです。

"登らないで"とも"どうぞ登って"とも
どちらも言う事は出来ませんが、安易な挑戦ならばヤメた方がいいでしょう。

ふぅー!
なかなか写真撮るの難しいんです。

12:54
鷹戻しの頭(たかもどしのかしら)

すぐに次なる難関が待っています。
鷹戻しの頭南陵の二段ルンゼはかなりの難所で
転落事故が多いです、登りよりも降る方が注意を要します。
個人的には鷹戻しの鎖場よりこっちの方が危ない様に感じますが、どうでしょうか!?

まだ先に難所がありますが、鷹戻しの頭を終えてひと安心となりました。

鷹戻しの鎖場が無理ならば第四石門へのエスケープルートを使って中ノ岳と東岳を縦走する事が出来ますが、やはり安全なルートでは有りませんので気をつけましょう。

13:26
東岳(あずまだけ)1094m

越えてきた懸崖の峰々を見渡します、
よく歩いて来たもんだ。

眼下には中ノ岳が険悪な様相を呈しこぶ岩が目立っています。

ジオラマ風の写真には最適な景色ですね。

13:40
中ノ岳(なかのたけ)1073m

13:50
山頂の石詞に今日の安全を感謝し下山します。
気を抜くなよ、まだ鎖場あるからね。

中ノ岳から降りた鞍部からは西岳、星穴岳へと道が通じています。
この先はまだ歩いた事が無いのです。
いつか行けるかな!? まだまだ修行は続くなぁ。

※見晴台から先の中間道は大規模な崖崩れの為
 通行止めとなっています。
           2021年4月9日現在

14:23
見晴台

一般登山道まで下山してきました、
ここでやっと気を抜いていいでしょう。
無事に帰ってきたよー。

中之嶽神社までのんびり歩いてと。

14:38
中之嶽神社

上の稜線から無事に降りてきました。

今日はありがとうございました。

なんだか品が無いんだよなぁ。
そう思いませんか!?

14:50
さてさて道の駅「みょうぎ」まで戻りますか。

一本杉から山道に入ります。

山の芽吹きが始まりました。

今日の満足感もあってか気持ちいいですね。

15:30
大人場

年配の方が休憩中、ちょっとの挨拶から山の話しで盛り上がってしまってね、気がつけばこんな時間経ってたよ。でもねこういうの嫌いじゃないんだな、同じ日、同じ山を歩いたんだものね。

16:10
一期一会かもしれませんがまたどこかの山でお会いできたら嬉しいですね。
ではではお先に。

大人場からわずかで県道196号線に出てあとはてくてくと車道歩きで道の駅に戻ります。

16:42
道の駅「みょうぎ」

ちょっと時間が遅くなっちゃったな。
何はともあれ無事に終わった事に感謝です。
表妙義大縦走は年に一度の度胸試しですがね、
いつまでやれるのかな!?
年齢と体力と相談しながらやっていきましょう。
他にもいつか諦めてサヨナラしなければならない山もあるのだろう、寂しいなぁ。

#321《おしまい》

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