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熊四郎山、万座山に登ろう

Take me to the mountain.

2022年3月10日(木)

群馬県吾妻郡嬬恋村/長野県上高井郡高山村

1987年公開の日本映画『私をスキーに連れてって』は当時のスキーブームを牽引し大ヒットを記録しました。
映画の終盤で舞台となった万座温泉スキー場は連日大盛況となり、入場規制まであったそうです。
映画に登場したお兄さん、お姉さん方は皆さんカッコ良くて憧れましたね。
僕は高校生で青春時代のド真ん中にいましてね、友人達と連れ立ってみなかみ町のスキー場に遠征した事が思い出されます。
さてさて、本題の山レポといきましょう。
上信越の国境に続く"ぐんま県境稜線トレイル"は日帰りの山行を重ねながら約半分のセクションを歩きました。
いつかスルーハイクしようと決めているのですが、一週間程の暇を得る事は難しく、現実的にはリタイア後の楽しみとなっています。
"ぐんま県境稜線トレイル"の内、万座・鹿沢エリアの毛無峠から草津志賀高原エリアの渋峠までは車道歩きとなっています。
将来は整備されて道が拓かれるかもしれませんが、車道歩きではどうもスッキリといきませんね。
今回の山行では残雪の県境稜線を歩こう!と万座温泉を起点にして、熊四郎山くましろうやま万座山まんざやま黒湯山くろゆやまを縦走する山行計画を立てました。
今年は降雪が多く、群馬県北部の山々では記録的な積雪量となっています。
万座エリアの積雪の状況はどうかなぁ?
少しでも雪が締まっていれば良いなぁ!と
好日に合わせてチャレンジしましたが、熊四郎山で難儀して時間切れとなり、万座峠で山行を終了して黒湯山は諦めました。
また来シーズンに再訪しましょう。

🌤晴れ 🌀平穏 🕖7h11m
🐾15,658歩 7.3km ⇅560m
♨️万座温泉 万座プリンスホテル 1,300円
🚙万座ハイウェー 復路片道1,070円

7:30 万座しぜん情報館⇒薬師堂⇒熊四郎山⇒
万座山⇒P1985⇒万座峠⇒万座温泉スキー場
⇒万座しぜん情報館 14:41

少し余談です。
志賀草津高原ルート(国道292号線)は毎年11月下旬から4月下旬まで冬季の道路閉鎖となります。
よって万座温泉に行くには群馬県嬬恋村から有料の万座ハイウェー(軽・普通車 片道一回 1,070円)を利用する以外に有りません。
万座ハイウェーは今迄に何度か利用しましたが、
料金を払った事が無かったのです。
運が良かったなぁ❌
ちゃんと払いましょう⭕️
行きはいつも早朝で料金所が無人だし、
(本来は24時間有料です)
帰りも無人では仕方ないですね。
今回は帰りに初めて1,070円取られました❌
あっ!失礼しました。
ようやく利用料金を納める事が出来ました⭕️
除雪や道路維持の為には必要な事ですね。
以上余談でした🙇🏻
万座しぜん情報館は環境省が整備した国立公園の
自然案内・展示の施設です。
          HPはこちらから⬇︎⬇︎⬇︎

7:30
万座しぜん情報館
今日は朝から青空が広がり冷え込みも無く、
テンション爆上がりです。
Let's Go!

車は除雪された駐車場の少し端の方に停めました。
万座しぜん情報館の開館時間は9時から16時迄です。
入山口まで車道を歩いて行きます。
良い日が続き、道路に雪は有りませんね。
万座プリンスホテル下のT字路は右手に進みましょう。

万座亭の別館の手前で除雪された細道に入ります。

7:50
万座橋 湯畑
積雪が多く、湯畑に近づくことが出来ず、
万座橋でクランポンを着けていると…
ピロピロン!ピロピロン!!
むむっ!何だ!!
♫ 有毒ガスが人体に危険な濃度です。
   すぐに退避して下さい!!
とか何とか自動音声が流れてきます。
ちょっとビビっちゃうなぁ。
さっさと湯畑から離れました。

今日はスノーシューも担いで来ましたが、
出番は有りませんでしたね。
スノーシューで踏み抜くと脱出出来ないからね。
薬師堂は半分雪に埋まっていました。

最初は薬師堂の裏手から少し登ったのですが、
雪に埋もれた沢を跨いで踏み抜いては危険です。
一旦、薬師堂まで戻って万座橋を渡り、夏道があるだろう大岩の横を抜けて進みます。

右から大岩の上に出て奥に見える橋に向かいます。
雪はまあまあ締まっています。
稜線上はどうだろか?
橋を渡るトレースが有りました。
誰か歩いた様ですが、トレースは
西側へ廻って温泉地へ戻って行きます。
万座温泉を振り返ります。

熊四郎洞窟や見晴台への遊歩道は何処なのか?
まったく分かりませんでしたね。
南側は切れ落ちているので尾根通しに登ります。

チェーンがあるという事は
このピークが見晴台かな?

積雪期にこの周辺を歩く人はいないのでしょう。
目印などはまったく無かったです。

木が多い所では踏み抜き過ぎて難儀しましたよ。
見えるピークを登り上げれば傾斜が緩みます。

9:04
群馬県/長野県 県境
県境稜線に上がりました。
この辺りは足が沈まずに歩き良かったのだけれど、この先から再び踏み抜き地獄の始まりです。

熊四郎山が正面に見えてきましたよ。
左奥に横手山、右の白嶺は坊主山です。
あと15分位かな!?
なんてこの時は余裕ですけどね…

真っ新な雪尾根には⚠️危険が潜んでいます。
気をつけましょう。
それ以外の言葉はもはや思い浮かばない!!

🐇Hi bunny!
鹿か?カモシカか?登ってるね。
こっちは参っちゃったね、進まないよー。
こりゃ駄目だ〜。
もうほとんどオオシラビソの木の上です。
進めないので、少し戻って作戦会議!
一人だけど…。
南側から急斜面をトラバースしました。
スリップすれば10mは落ちるな⚠️

県境に上がった時はあと少しと思ったのにね、
一時間もかかちゃったよ。
10:00
熊四郎山くましろうやま 1984m
もうね、ヤバいわここ⚠️誰も登る訳ないな!!
ともあれ何とか登頂となりました。
山頂部も踏み抜きの⚠️危険があったので、ウロウロ出来ません。
雪に埋まっていたのか、山名板は無かったですね。
北方に横手山が大きいです、あと一歩が危ないよ⚠️

山頂は北側以外は開けていて良い眺めでした。

坊主山から湯釜。
北側は樹間に笠岳さん。

次にここに登る時は横手山まで縦走する時です。
いつかやってやりましょう!!
10:15
小休止して来た道を戻ります。

帰りも充分に気をつけます⚠️
途中で笠岳さんが良い姿でした。
踏み抜きに気を取られて気付かなかったな。
自分のトレースを辿ります。
温泉地から登って来た自分のトレースを
横目に万座山へ向かいましょう。

まさかこちらも踏み抜き地獄か!!
とちょっとビビリ気味です。
なんて心配はすぐ解消!
快適な雪尾根に気分は再び爽快です♬

今では小ぢんまりした感じの否めない万座温泉スキー場は以前はかなり大きなスキー場でした。
昨今の時代の流れもあるのでしょうが、万座山東面の熊四郎コースは閉鎖され朝日山ゲレンデもリフトを撤去してしまいました。

閉鎖されてしまった万座山東面の
熊四郎コースを登って山頂を目指します。
雪はよく締まっていました。
クランポンのままで良いでしょう。
爽快でーす!
スキーやボードの跡は無かったですね。
B.Cに入る人はほとんどいないのでしょうか?
ホイ、ホイ、ホイと。
圧巻の展望が広がっています。
左の白嶺は坊主山、手前の黒嶺が熊四郎山です。

ヨッシャー!
万座山ゲレンデに登り上げました。
あれっ!
万座山リフトのトップには誰もいませんね。
平日は閉鎖されているのかな。

リフトは止まっていました。

11:37
万座山まんざやま △1994.5m
リフトトップから北へ僅かで万座山の山頂です。
山名板を探したけど、見つかりませんね。

山名板は無く、△三角点も雪の下です。
笠岳さんが良い眺めでした。
稜線を進むとパノラマリフトのトップとなり、
スキーヤーさんとボーダーさんで賑やかでした。
当然、ザックを担いだオジサンは僕一人です。
賑やかなゲレンデを後に先に向かいましょう。

パノラマリフトのトップは展望が良かったですよ。

雪庇の発達した県境の尾根を登って行きます。
最後はかなりの急登ですよ。
スリップ注意です。
もうちょいじゃ。

12:25
P1985m
ヤッホッホー!!
360度の大パノラマが広がります。
今日一番の展望台ですね♬

南側からボーダーさんが登ったみたいです。
いくつも足跡が有りました。

ゆっくりと大展望を楽しみましょう。

北方には横手山が目の前です。
万座温泉スキー場から草津白根山。
遠方には浅間山です。
笠岳さんの向こうには北アルプスが見えましたよ。
黒湯山から奥に御飯岳。

もう12時半過ぎちゃったね。
今から黒湯山はちょっと厳しいな。
残念だけど諦めました。
そうと決まれば、ランチタイムといきましょう。

旨い、旨い。

風も無く、上着は要らなかったね。
パノラマの大展望を充分に楽しみました。
13:10
帰ろ。
県境尾根の急斜面を西へ向かって降りて行きます。

おーい、黒湯山ー!
来年また帰って来るぞー!
黒湯山まであと一時間では行けません。
裏へ下山して峠に戻って来ると三時間以上かぁ。
無理は厳禁!ここで終了にしましょう。

13:29
万座峠まんざとうげ
峠はすっかり雪に閉ざされていました。
動物の気配も足跡も無く、
風は平穏でとても静かでしたね。

例年、4月下旬には道路閉鎖が解除となり、ここまで車で入れる様になります。
来年は万座峠を起点にして黒湯山と御飯岳を目標に計画を立てましょう。
来年の再訪を誓い万座温泉に戻ります。

上信スカイラインはすっかり雪に埋もれていました。
積雪は1.5m位かな!?
上信スカイラインはスキー場のコースになっていました。
仕方がないので、邪魔にならない様に端っこを歩きます。
知らないのだからしょうがないですね。
ちょうど転んだ所をパシャリ!
失礼しました。
動物の森コース歩いて進みます。
うわぁ、出た〜。

動物の森コースから樹林帯に入るとスノーシューのトレースを見つけました。
スノーシューハイキングのツアーコースなのかな?
牛池の隣の"かたらい森"を歩いて行きます。

牛池の東屋もご覧の通り。

14:15
牛池入口
ふぃ〜車道に出てクランポンを外しました。
ここは万座プリンスホテルのすぐ上です。
さぁて、万座しぜん情報館に戻りましょう。

てくてくと。
てくてくてくと。

14:41
万座しぜん情報館
ふぃ〜と深呼吸を一つ。
今回は残念ながら途中棄権となり、計画したルートを歩く事は出来ませんでした。
熊四郎山で時間を使いすぎてしまいましたね。
万座峠で終了にしたのは賢明だったと思います。
本当に賢明な人は熊四郎山に登らないでしょうが(笑)

今回のルートを計画した際にB.Cブログや山行ブログを検索しても山田峠から熊四郎山を経由する記録は見つかりませんでした。
冬季は志賀高原から渋峠〜山田峠〜朝日山のルートで万座エリアに入るB.Cスキーヤーが多い様です。
熊四郎山の山頂から坊主山への県境ルートを見ると問題は無い様に感じましたが、どうだろうか!?
万座温泉を起点にして、日帰りで横手山を往復するのはスキーがなければ難しいかもなぁ。
何十年か振りにスキーやってみようかなぁと
本気で悩んでいます。
もう歳だしなぁ、怪我すると迷惑かけるしなぁ。
歳の事を言ってはお終いよー!
#353《おしまい》

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