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勝ち取ったミラノ留学の裏話(後編)

イタリア・ミラノへデザイン留学をする。
 
そのためには、
試験に合格して採用される必要がありました。
 
 
試験の内容は、
イタリア語と面接のみ。
 
 
攻略するべきは、
まずは未知の言語、イタリア語でした。
 
 
イタリア語攻略のため、
イタリア人との人間関係づくりには成功。
 
 
生のイタリア語を学ぶ環境は
作ることができたのですが、
テストとなると話は別。
 
 
何しろ交換留学の制度が
開始したばかりなので前例がありません。
 
 
どんなテスト問題になるのか?
全くわからない状態だったんです。
 
 
だから、ぼくが次にやったことは・・・
責任者の先生を攻略すること。
 
 
イタリアの
有名デザイン事務所での勤務経験があり、
イタリア帰りだった教授が、
交換留学の責任者だという情報をゲットし、
早速その教授に会いに行きました。
 
 
ミスタM:
「先生、イタリア語の試験ってどんな感じですか?
 未知の言語すぎて、勉強の仕方が全く分からないので
 教えていただけませんか?」
 
 
ミスタM:
「先生!イタリアとか周辺で
 すごく良かった場所とかってありますか?
 デザイナーとして、見ておいたほうがいい
 美術館とかあります?」
 
 
とにかく接触回数を増やそうと、
暇があれば教授の部屋に潜り込みおしゃべり。
 
 
一緒に飲みに行ったりすることになり、
イタリア話を聞きまくりました。
 
 
そしてついに、
教授の口からポロリと出た言葉。
 
 
教授K:
「Mくんは、イタリア語勉強してるんだったら、
 NHKが出してる「イタリア語検定」ってのがあるから、
 それを勉強してみるといいよ」
 
 
キターーー!!
これだーーーー!!!
 
 
そこから、
教授Kがポロリした「イタリア語検定」。
 
 
調べたら過去問なども豊富だったので、
過去20年分の問題を勉強しまくり。
 
 
分からないところは、
当然イタリア人に聞き、
Ah Ha- と理解を深めていきました。
 
 
他のみんなが、
「1から始めるイタリア語」
みたいな参考書を勉強しているのを横目に、
ぼくは「イタリア語検定」を中心に勉強。
範囲を絞り込みました。
 
 
そして・・・試験当日。
 
 
某旧帝国大学の学部生、大学院生。
総勢100名近くが
たった2つの交換留学生の枠を
争い戦う試験会場で、
ぼくは「心の中でガッツポーズ!」
 
 
なぜなら、
ぼくが勉強していた
過去のイタリア語検定の問題。
 
 
全くそのまま出題されたんです。
 
 
(教授・・・試験問題に手を抜きすぎ。
 ありがとうございますw)
 
 
リスニング問題ですら、
問題が読まれていないのに
答えが分かってしまう始末。
 
 
60分の試験時間の中、
開始5分で回答が終わってしまいました。
 
 
残りの55分間。
ニヤつくのを我慢しながら、
考えている振りをして過ごし。
 
 
100点はあやしいか?と思って、
わざと1つだけ間違い、
計画通りの96点。
 
 
面接試験の方は、
責任者の教授Kが面接官だったので、
 
 
「Mクン。君にはもはや聞くこと別にないや」
と雑談だけで終了。
 
 
さすがはイタリア帰りな教授。
ぼくにとってはありがたい適当さ。。。
 
 
こうしてぼくは、
ミラノ留学を勝ち取ることができたのでした。
 
 
ちなみに、もう1名の合格者、
学部を首席で卒業した
秀才な大学院生でした。。。
 
 

(写真)マレーシア・ジョホールバルで開催された「盆踊り」。実は毎年やってるんですよ!

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