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銀行融資の流れを丁寧に解説!


・融資、融資って言うけど、具体的にはどんな流れで銀行融資を獲得するのか?
・やり方が全く分からないから、最初の一歩目が全く踏み出せない。

というご質問を頂きましたので、「銀行融資の流れを丁寧に解説!」してみたいと思います。


ステップ1 銀行にアポイントを取る

なにはともあれ、融資を受けたい銀行に対してアポイントを取ります。事前に電話をして予約する形でもいいですし、直接銀行に訪問して、銀行融資のことを質問すれば、担当者につないでくれます。

銀行には、預金業務で一般的に使われるカウンターの奥に、融資業務を行うブースがありますよね?奥のほうに間仕切りで仕切られたブースが。あそこに通されて、担当者とお話をすることになります。

もし、知り合いの経営者などに紹介してもらえる場合、最大限に活用しましょう。一般的な営業と何ら変わりはありませんので、飛び込みよりも紹介のほうが有利に働くと考えて間違いないと思います。(紹介してくれた人が力のある人だった場合はなおさらですね!)

そもそもどの銀行にいったらいいの?という場合は、以下の記事を参考にしてください。


ステップ2 担当者の面談を受ける

次のステップは、融資担当者との面談。初回の面談は、軽くご挨拶だけ・・・と思いきや、実は結構いろいろと聞かれます。一度、自分が融資担当者で、新規のお客さんが融資の相談に来たことを想定して、自分だったらどんなこと聞くだろう?って考えてみると分かりやすいです。

- どんなビジネスしているのか?または計画しているのか?
- どんな人生を歩んできたのか?(経歴)

相手はあくまでも融資担当者なので、あなたがどんな人なのか?どんなビジネスに取り組んでいるのか?ということの【概略】を聞き出そうとしてきます。

【概略】なのは、これが初回の面談だから。

融資担当者は、大まかな内容を聞いて、次のステップに進むことができるかどうか?確認をしているんですね。ですので、もし融資担当者が「この人だめだな・・・」と判断した場合、「出直してこいやっ!」とは言いませんが、その場でやんわりとお断りが入ることもあります。

とはいえ、初回の面談をクリアするハードルは、それほど高いものではないので安心してくださいね\(^o^)/

ビジネスの概略。または経営者の経歴の確認が入り、OKであれば、融資担当者が次のステップをしっかりと示してくれます。具体的には、銀行融資の申込書を渡されて、分かる範囲でいいので記入してきてくださいね!となっていきます。


ステップ3 面談を重ねて具体的な資料作り

銀行融資の流れステップ2。銀行融資担当者との初回面談を終えると、銀行融資の申請書を渡されます。融資の申請書は、各銀行が独自で用意しているものですが、記入項目はどの銀行もほぼ同じになっています。

1. 申込者の概要
1.1 業種
1.2 開業(予定)時期
1.3 事業所の所在地
1.4 開業の目的、動機
1.5 過去の事業経験
1.6 許認可や資格等の有無
1.7 現在の借入状況
2. 従業員の状況
2.1 人数や支払い期日など
3. 取扱商品・取引条件等
3.1 取扱商品やサービスの概要
3.2 セールスポイント
3.3 主な販売先
3.4 主な仕入先
4. 必要資金と調達方法
4.1 設備資金としての必要資金と調達方法
4.2 運転資金としての必要資金と調達方法
5. 事業の見通し
5.1 現在の売上・売上原価・経費・利益
5.2 事業が軌道に乗ったあとの売上・売上原価・経費・利益

なんかいろいろあって、大変そうだな・・・。よく分かんないし、辞めようかな。。。そう思いませんでした?最初、ぼくは思いました!

だけど、ある経営者の先輩に言われたんですよ。「申込書書いて1,000万円を銀行からもらうのと、事業で1,000万円稼ぐのとどっちが大変だと思ってるの?」と。それは・・・。考えるまでもなく、銀行から1,000万円もらったほうがいいですよね。

A3の紙たった1枚。A4でいうと2枚の書類が1,000万円とか2,000万円とかに変わる。しかも、今から事業を始めるっていう素人に毛が生えたような経営者に対してお金を出してくれるんだから、日本ってなんていい国なんでしょう!!(海外ではそんなことないですよ!)

話を元に戻します。

銀行融資の申込書を(わかる範囲で)記入し終わったら、担当の銀行員に連絡をして、面談を繰り返していく事になります。

銀行融資の申込書を記入する目的。ぼくたち借りる側からすれば、融資をもらうことが目的ですが、銀行の担当者からすれば、稟議書を上げるために必要な情報を経営者から聞き出すことが目的です。自分たちが資料作成するためのネタを掘り出そうとしているわけですね。

ですので、申込書に記載している内容だけではなく、担当者の判断で追加資料を求めてくる場合があります。

ステップ3は「面談を重ねて具体的な資料作り」ですが、読んで字のごとく。面談を重ねて、質問に答えたり、要望された資料を提出したりしながら、銀行の担当者と一緒に資料作成していくことになります。

銀行の担当者と一緒に!って部分、大事です。銀行員は敵ではなく、味方なんです。だって、融資の話がまとまれば、担当者や支店長にとっては成績が上がる。ぼくらは普通に融資がもらえて嬉しい。まさにWIN x WINなんですから。

一緒に資料を作って、審査に通れば、晴れて融資実行という形になります。

あ、日本政策金融公庫に関しては、ステップ3の面談が1回だけという場合がほとんどですので、スピード感あります。逆に言うと一発勝負的なところもあるので、しっかり作り込みをしていきましょう。


銀行融資を受けるときの大事な注意点

上記の説明でもある通り、基本的には銀行の担当者は味方で、融資に必要な書類を作成するためにサポートをしてくれます。(自分の営業成績が欲しいから)

ですが、裏を返すとビジネスのことは元より、経営者の考え方、言動、態度・・・いろんなところを、同時にチェックされていきます。

例えば、男女関係を例にとった場合、心の中のすべて、私生活のすべてをフルオープンにすることが、よりよい男女関係をつくる手助けになるでしょうか?

言わなくてもいいことってありません?

騙してるとか、嘘ついてるとか。そういうことではなく、与える必要のない情報は与えないほうがいいと思います。経営者として、このあたりは、したたかに考える必要があると思います。

だから!!!!

銀行融資を進める時に重要なことは、想定。事前準備なんです。

銀行の担当者と、資料作成を一緒に進めていく中で。または初回の面談の中で、何の想定もしていないと、うまく回答ができないだけではなく、与える必要のなかった・・・さらに言えば、与えてはいけなかった情報まで、銀行側に与えてしまう事になってしまいます。

まさに、墓穴を掘るってことですね。

そうならないために、銀行融資を取りに行こう。創業融資を取りにいこうという場合には、情報を整理して、想定できるだけの想定をして臨むようにしましょう。想定外=貧乏神のこころで。


(写真コラム)

寝る前に、子どもたちと日本地図パズル。クイズ形式にしたり、◯◯が有名だよーとか、会話の中で自然と知識が身につくように。海外に住んで欠けてしまう、日本の知識をどう埋めていけるか!?もっと改善の余地あり。

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