意外と知らない銀行融資の据置期間
先日、とあるメンバーから相談をうけていたら、「据置期間」という仕組みをご存知なかったので、改めてシェアしておきますね!
日本政策金融公庫や制度融資を受けるとき、「据置」という言葉が融資の紹介WEBページで記載されていたりします。さらっと。。。さらーーーっと書かれていますが、知っているのと知らないのとでは、結構違いますよ!
据置期間とは何か??
簡単にいうと、元本の返済が据え置かれている期間のこと。元本返済はせず、利息のみの支払いでOK。つまり、キャッシュフロー的にものすごく楽になります。
例えば創業融資を借りて、すぐに元本の返済まで始まったのでは、せっかく借り入れた融資をビジネスに回すことができず、常に返済に追われ、ビジネスを軌道に乗せることが出来づらくなります。
だから、ある程度の期間は元本返済を据え置いておきますね!というしくみですね。
ありがたや!!
据置期間を利用して起こること。
元本返済はせず、利息のみの支払いでOKというと、めっちゃお得やん!!確実に実行せねばっ!!と思うかもしれませんが、もう少し詳しく検討してみましょう。
例えば1,000万円の銀行融資を7年返済で借入したとします。1,000万円を7年(84ヶ月)で返済するわけですから、元本の返済は月々約11万9,000円になります。
一方、同じ条件で2年の据置期間があったとすると?最初の2年間は利子だけの支払い。2年経過後に元本の返済がスタートします。2年が経過しているので、残り期間5年(60ヶ月)で1,000万円の元本を返済する必要がありますね。元本の返済は月々約16万7,000円になります。
単純な話ですが、据置期間を長く取れば取るほど、その分短い期間で元本を返済することになり、据置期間終了後の月々の返済額は上がります。
一般的に多いのは6ヶ月の据置。そうしたら、返済額などがどのように変化するのか?1年据置したらどうなるのか??簡単に計算できますので、検討してみるのがいいですね。
場合によっては、当然、据置期間を設けないという選択肢も出てきます。ぼくの場合は、据置期間は逆に断ったことありますしね。
据置期間は言うだけタダの精神で!
メリット・デメリット考えて、据置期間を利用する!と決めたなら、ちゃんと担当の銀行担当者に伝えましょう。実は、銀行融資の据置期間ってのは、制度としては組み込まれていても、申し出をしないと発動しないオプションになっています。
なので、据置して欲しいのであれば、その旨をちゃんと伝えましょう。別に何も悪いことしてるわけではないので、「元本返済は1年据え置けますか??」って普通に聞けば大丈夫。そこはもう、交渉ですからね。
仮に仕組みとして据置期間が利用できない融資であったとしても・・・、いいんです。聞くだけ聞いてみれば。深刻な感じじゃなくて、さらっとね!
よく考えたら、元本返済が
永遠に据え置かれてたら最高じゃない?
ここまでは、一般的な話ですが、改めてよく考えてみてください。6ヶ月の元本返済据置?1年間の据置??それはそれで、ありがたいですが、もし永遠に据え置かれていたら??
元本返済が永遠に据え置かれてたら、1番うれしくないですか?
そんなのあるわけない!!ぼくもそう思っていましたが、あるんですよねこれが。事実、ぼく自身も元本返済が据え置かれている形の融資が、2,000万円程度あります。
なぜ元本返済がずっと据え置かれるのか?それは銀行にとってもメリットがあるからです。その辺りのことは、こちらの記事も参考にしてみてください。
(写真コラム)
目覚めのコーヒーはドリップで。コップはウイリアム・モリス調?わからないけど、最近のお気に入り。
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