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たらい回しにしないでください in ミラノ

事務員さん:
「学校のことは、
 向こうに行ってから聞いてください。
 ビザのことはイタリア大使館に
 聞いてもらえますか?
 私たちも前例がなくて、
 ぶっちゃけ分からないんです。」
 
 
(お、お、お、事務のおばちゃん。
 ぶっちゃけって・・・。
 
 留学先で、どうやって、
 どの講義を受講する手続きをするのかとか、
 そもそもビザの件も放り投げるだとー!!)
 
 
仕方がないので、
全部自分で手続きをしていったわけですが、
留学前は良かったんです。
全て日本での対応だったから。
 
 
イタリア大使館って言っても、
日本語通じるし。
問題はイタリアについてからでした。
 
 
ミラノでの住処は、
留学先の大学の外国人寮。
 
 
ミラノのDuomo(ドゥオーモ)から
歩いて5分ほどの街中にありました。
 
 
ぼくが留学していた2003年には、
まだスマホなんてなく、
今のようにGPSで現在地を確認なんてで来ません。
 
 
ミスタM:
「Hello, How can I get…..
(こんにちは、◯◯大学に行くにはどうや・・・・」
 
 
通りすがりのイタリア人:
「NO! English… (英語しゃべられへん!)」
 
 
(なにー、英語があんまり通じない。。。
 速攻で拒否されるやん!
 ここはイタリア語で攻めるしかねー!)
 
 
ミスタM:
「Mi scusi, Voglio andare a università ◯◯
(すいません、◯◯大学に行きたいのですが…」
 
 
通りすがりのイタリア人:
「Ciao… (チャーオ!ペラペラペラぺら)」
 
 
(イヤイヤ、早い早い!分かんないから!)
 
 
そう思いながら、
少ないチャンスに食いつくミスタM。
 
 
身振り手振りで、
右行ってまっすぐ行って・・・
みたいなことを聞き、行ってみました。
 
 
結果、全然違う場所。
なんか明らかに違う。
 
 
仕方がないので、
また聞き込み。
 
 
(ペラペーラペラペーラ)。
そしてまた行ってみる。違う。
 
 
(ペラペーラペラペーラ)。
行ってみる。違う。。。
 
 
4回目ぐらいで、
やっと気が付きました。
みんなが嘘ついてるということに。
 
 
だけど、悪気があって
嘘をついていないんだなというのは、
すぐにわかりました。
 
 
5回目に捕まえた
通りすがりのダンディなイタリア人。
 
 
◯◯大学の場所を
詳しく知らないとのことでごめんね。
ということだったのですが、
そのおじさん曰く。。。
 
 
ダンディおじ:
「みんな知らないって言いたくないから、
 適当なこと言うので気をつけて」
 
 
(な、なにーーーーーーーー!!)
 
 
イタリアに行って、
初めて覚えたいと思ったイタリア語は
「たらい回しにしないでください」。
 
 
辞書で調べてみたけど、
記載がない。
 
 
ああそうか。
そもそもイタリアには
”たらい “ がないのか、そもそも。
 
 
と、妙に納得した
ぼくの留学初日。
結局、学校にたどり着けず。。。
 
 
(つづく)


(写真)Nasi Ayam(ナシアヤム)が有名なお店。マレー語でNasiはごはん。Ayamがチキン。ココナッツミルクで炊かれたご飯とチキンの料理ってことですね。大人2名、子供4名。しかもおかわりとかして、全員でRM40程度(約1,000円)

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