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【雑記】人生の前半に強い手札

最近二月の勝者という中学受験漫画を読んでいて思ったことがある。
これは中学入試に取り組む子供及び親並びに塾講師を描いた作品だが、中学入試に精力を注ぐ小学生というのは人生の序盤で有利になろうとする存在だと。

人生のどこで強い手札でやっていくのか、手札を取捨選択するのか。

この考え方は私淑するあるラジオパーソナリティの話を聞いて以来常にある物なのだが、皆様は考えたことがあるだろうか。

周囲(友人や先輩後輩など)を見て、昔はイケてたのに今はイマイチだな~と感じる人はいないだろうか。

中学や高校などでスクールカースト最上位にいた人は、大学でもイケイケだっただろうか。
就活を経て名だたる企業に入社しただろうか。
社会人として華々しい活躍をしたりキャリアを築いているだろうか。
はたまた起業したり家業を継ぐなどで良い商売のオーナーになっているだろうか。
良い家庭を築いて子孫に恵まれているだろうか。

ちょっと良く考えてみてほしい。
子供のころからずっと強い人もいるだろうが、果たしてその割合はどの程度かと。

例えば足が速いというカードは人生の序盤で強いカードだろう。小学校では足が速いだけでスクールカーストは高くなる。
一方でこのカードが社会人になってから威力を発揮する事はまず無い。

昔はイケてたのに今はイマイチな人の原因は全て手札に起因していると思う。自分の回りを見渡しても腐るほど例がある。

・中学時代、神童、東大確実と言われ常に成績はトップクラス。しかしながら高校になり大学受験に向けて周囲が勉強を積むようになると相対値での偏差値が下落。結局私文に入学。医学部目指して仮面浪人するも挫折。JTCを経て謎のベンチャー勤務。フィリピン人の謎嫁と結婚

あと二つ三つ例を書こうかと思ったがどれもしょうもなすぎて途中で書くのをやめた。

上記の例では周囲が大して勉強しない中学校という環境の中で、自ら勉強ができるという才能があったから強かった例である。
一方で本人の能力としては平均的だったのだが、年を経てもその点について自己認識ができず、過去強かったカードに執着した結果が仮面浪人挫折である。

その後も就活、社会人など人生のフェーズが変わる中で、強いカードが何なのかという事についてメタ認識ができず、入れ替え可能な手札を適切に組めなかった結果よくわからない人になってしまった。

さて、これらを踏まえた上で自分が今FASでM&Aアドバイザリーとして働いている事は一体どうなのだろうか。
サラリーマンとしては上々だろうが、このまま続ければ人生の中盤で多少強いカード、というだけだろう。

日本でサラリーマンはとにかく税金を取られるし、社会保険料や年金も毟られる立場だ。
しかも給与所得が増えれば増えるだけこれらの負担割合が重くなるからタチが悪い。

つまり肝要なのは、現在の立場や強さをそれは一時のものなのではないか?とよくよく考えてみる事である。

例えばDINKSなんていう言葉があるが、子孫繁栄しなかった夫婦の老後を考えるとどうしても自分は暗い気持ちになってしまう。

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