藤色めのう

大学生です。来年から大学院生(文系)です。

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  • 小説

    私の書いた小説をまとめています。感想いただけると幸いです。

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即興小説「秘密」

即興小説トレーニングさん(http://sokkyo-shosetsu.com)にて、30分の制限時間で挑戦してみました。少し加筆してあります。拙いですがコメントで感想など頂けると嬉しいです。テーマは「私の好きな階段」です。 秘密 4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。 さっきまで睡魔が漂っていた教室は浮き足立ち、思い思いに散っていく。 あの子たちは部活仲間と食堂かな、彼らいつもクラスメイトと屋上だったはず。 皆、それぞれの場所でそれぞれの馴染みと過ごす時間である。

    • 卒論を書くということ

      こんにちは。絶賛卒論執筆中です。 年明け前に一度草稿を送ったら先生の添削を二度いただけるので、あと数日だけどなんとか一度書き上げたい…!  自分の国語力の無さに10文字ごとくらいのペースで落ち込んでいます。でも、卒論を書くことの意義はひしひしと感じています。  私の所属している学部、専攻は大学の中でも卒論を重視しているところで、かなりウェイトが重いのです。4回生になる少し前からちょくちょく先生方の説明があったのですが、印象に残っているのは「卒論を通して人間になってください」

      • 来年の手帳

         来年のことを話すと鬼が笑うなんて言うけれど、一年の終わりが近づくと、始まりのことを考えずにはいられない。年が明けてしまえば、また全てがうまくいくような気がしてくる。来年の手帳を買うというのは、その最たるものだと思う。  ということで、新しい手帳を買った。  昨年、一昨年はほぼ日手帳を使っていたが、1日一ページ故の重さがネックになっていた。そこで、三年前に使っていたtorincoに戻ってみた。 手帳選びのこだわり 私の手帳選びのこだわりは以下の三つ。 ①バーチカルタイ

        • 私の8月6日

          おはようございます。 この記事、実は去年から書きかけのままでした…。 たくさんの思いを込めて、書きたいと思います。 私にとって8月6日は特別な日です。 自分が生まれた日が同じ場所で生きた人や街が一瞬にして消えた日でもあるから。 私は今日、20歳になりました。ここまで大切に育ててくれた両親や祖母に深く深く感謝しています。 長くなります。 1945年、75年前の今日。私の美しい故郷、広島市に原子爆弾が投下されました。7つの川が流れ、デルタ地帯を形成する広島市。当時は広島城に

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        即興小説「秘密」

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          6本

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          日記

          こんにちは お元気ですか?藤色めのうです。 久しぶりに取り止めのないことを連ねていこうかなと思います。脈略もオチもないです。たぶん。 私はここ数年で1番の夏バテに加え、期末レポートのせいで眼精疲労、肩こり、吐き気、食欲不振などの諸症状とバチバチのバトルを繰り広げています。全戦全敗です。助けてください、目が開きません(切実)。現在も、外はわざとらしいほど夏らしい天気なのにカーテンを閉め切り、電気を消して、テレビも消して、携帯の電源を切り、ブルーライトカットメガネをかけて書い

          小説「名前のない香り」

          今回は、友人と単語を出し合いその中からいくつかをピックアップして小説を書く、という方式にチャレンジしてみました。私が選んだのは「セーラー服」「芳香剤」「ヨーグルト」「七味」です。 「へー、『セーラー服の香り』。」 柚木(ゆぎ)が読み上げたそれがあまりにも突飛だったから、「なにそれ」と一言。あ、ちょっと冷たかったかな。まあそんなのいちいち気にする子ではない。一つ下とはいえ、この二年間気の置けない先輩後輩としての関係を築いてきたし。 そして何より彼女、柚木京子のあだ名は小学校

          小説「名前のない香り」

          即興小説「リヴァース」

          即興小説トレーニングさん(http://sokkyo-shosetsu.com)にて、30分の制限時間で挑戦してみました。未完で終わったため、加筆して完成させております。拙いですがコメントで感想など頂けると嬉しいです。テーマは「でかい失敗」です。 ☆☆☆ やってしまった。 私は目の前に広がる惨状を、他人事とでも言うようにただ突っ立って眺めているしかなくて。我に返るとそこには筆洗からぶちまけた茶色い水。 覆水盆に返らずとはこのことだなと思うからまだ他人事気分が残っているよ

          即興小説「リヴァース」

          近況(2021/02/23)

          こんばんは。三寒四温の日々、いかがお過ごしでしょう? __________________ わたしは無事春休みを迎え、はや二週間ほど(?)。あれやこれやと忙しい。 「忙しい」というのは半分くらい自分で「忙しく」しているのかもしれない。 大学生の春休みは長い。課題に追われていた日々がもう懐かしいくらいに。 というわけで週3日程度入れている朝からのアルバイトに勤しみ、ちまちま手芸を進め、気が向いたら家事(ほんとうは気が向かなくてもしなければならない)…とわりとのんびり過ごせ

          近況(2021/02/23)

          もうすぐ春休みがきます。 無事二回生に上がれそうです。 専門の勉強をどんどん頑張っていきたい。 あと数学。

          もうすぐ春休みがきます。 無事二回生に上がれそうです。 専門の勉強をどんどん頑張っていきたい。 あと数学。

          即興小説「背中」

          即興小説トレーニングさん(http://sokkyo-shosetsu.com)にて、30分の制限時間で挑戦してみました。加筆してあります。拙いですがコメントで感想など頂けると嬉しいです。テーマは「見憶えのあるぐりぐり」です。 背中 ___________ 病的なまでに白い壁に囲まれた窓を開け放っていたので、カーテンと一緒に桜が舞い込んできた。 私は息子の手を引いて、いつかに比べるとずいぶん小さくなった母へ声をかける。 「母さん、風が気持ちいいね。」 私が大きくなったのか、

          即興小説「背中」

          即興小説「昼下がりの事件」

          即興小説トレーニングさん(http://sokkyo-shosetsu.com)にて、30分の制限時間で挑戦してみました。拙いですがコメントで感想など頂けると嬉しいです。テーマは「弱いテロリスト」です。 ☆ 昼下がりの事件 ☆ 「これより、さくせんをけっこうする。」 ひそひそ声が聞こえてくるが、知らないフリをする。 キャラメルの箱をトランシーバー代わりにキッチンのカウンター下に隠れる怪しい、けれど小さな影。 私の方からは見えないけれど何をしているのかはだいたい想像がついて

          即興小説「昼下がりの事件」

          即興小説「教会」

          即興小説トレーニングさん(http://sokkyo-shosetsu.com)にて、初めて小説に挑戦してみました。少し加筆してあります。拙いですが感想など頂けると嬉しいです。テーマは「贖罪の使命」です。 「教会」 男は教会へ急いでいた。 きっちり整えていたはずの髪は乱れ、汗で張り付き、一張羅も台無しである。 彼のものではない血が、べっとりと染み付いているから。 やってしまった。殺してしまった。 久々に一緒に外出した時のほんの些細な口喧嘩だった。男は恋人を殺した。 ナ

          即興小説「教会」

          【自分用メモ】将来の目標、これからやること 学芸員、または大学で研究者になる。日本史や文化についての探求を仕事にする。 そのために⇨大学院で博士号をとることを見据えた勉強をする。色彩検定を取る。

          【自分用メモ】将来の目標、これからやること 学芸員、または大学で研究者になる。日本史や文化についての探求を仕事にする。 そのために⇨大学院で博士号をとることを見据えた勉強をする。色彩検定を取る。

          最近、現実感が薄い。目に映るものが全ておもちゃか偽物のように見えてしまう。文字だけが、わたしをここにつなぎ止めていてくれるような気がして。だからたくさん本を読むことにする

          最近、現実感が薄い。目に映るものが全ておもちゃか偽物のように見えてしまう。文字だけが、わたしをここにつなぎ止めていてくれるような気がして。だからたくさん本を読むことにする

          透明な箱

          高校生の頃までは溢れる言葉を連ねることでつれない思いをなんとか消化していたように思うが、最近は頭がぼんやりしている。私にはもう言葉を紡ぐことはできないのかもしれない。そう思うと背筋が寒い。何も生み出せない自分が苦しくて仕方ない。きっと今だけだ、けれど今だけだとわかるのは今ではない。だからいつも悩むのだろう。 人間はことばを交わす生き物だ。人間が人間たる所以の一つなのではないか。 私はずっと人間に魅せられ、同時に苦しんでいる。 中学生、いや、多分小学校の高学年くらいから「教

          人の気持ちに単位はつけられないのに、私たちはどうしても目に見えるもので判断してしまう。プレゼントの数?かけてくれた時間?そうして比べて虚しくなると、一人の夜のしじまに安らぎを見出せなくなる。

          人の気持ちに単位はつけられないのに、私たちはどうしても目に見えるもので判断してしまう。プレゼントの数?かけてくれた時間?そうして比べて虚しくなると、一人の夜のしじまに安らぎを見出せなくなる。