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「あたし、秋津となら一緒に暮らせそう」 あーちゃんは俯いてノートに文字を書き連ねながら言った。心臓が跳ねる。 「どうしてまた急に」 「だって秋津、あたしなんかと仲良くしてくれるし、かわいいし、ノート写させてくれるじゃん」 にやりと笑ったあーちゃんの手元には、全く同じ内容が書かれたノートが二冊並んでいる。 「ルームシェアってさ、憧れるんだよね。でも花江とか明里とか、あいつらガサツだしうるさいし、男とか連れてきそうだし。絶対無理」 あーちゃんがいつもつるんでいる女の子た