生活をていねいにする試み


 朝という時間が特別なものではなくなったことに気づいて、大人になったなと思う。小学生は早起きすると褒められるので、夕飯時にしかテレビを観ることを許されていなかった当時のわたしは、家族の誰よりも早い午前6時に起きて、親に怒られないように、録画した深夜アニメを観ることに夢中になっていた。朝は、親の過剰な監視下にあったわたしにとって、唯一の自由な時間だった。

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