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キム・ミョンミンの朗々たるセリフ回しに浸って観たい「ロースクール」

わたしには、久しぶりのキム・ミョンミンのドラマであった。
そして、彼の相変わらずの、朗々たるセリフ回しにうっとりと浸りつつ、韓国ドラマのもう一方のお家芸である「啓蒙ドラマ」に刺激されてしまった。
ちなみに、韓国ドラマのお家芸といったら、なんといっても「純愛もの」でしょう。(あくまで、わたしの個人的な見解です)

それにしても、このドラマ、本当に面白かった。こんなわたしでも、もし、生まれ変われるなら、ロースクール(法科大学院)に挑戦して、鼻血が出るほど勉強するのに・・・なんて妄想まで抱いてしまった。あーあ。

さて、肝心のドラマのストーリーは、
国内屈指の名門ロースクールで、前検事長が遺体で発見された、はたして、これは自殺なのか他殺なのか。
法とは何か、正義とは何か。ソクラテスをもじって「ヤンクラテス」と呼ばれる元検事のヤン法学部教授と野心あふれる学生たちが、真実を追い求めて、この大きな問いに挑む。このドラマは、ロースクールを舞台にした殺人事件をめぐる複雑な謎解きを描く犯罪ドラマであり、ドラマチックに裁判を見せる法廷ドラマであり、若者の成長を描いたヒューマンドラマでもある。

見どころは、なんといっても、キム・ミョンミンの演技だろう。
元検事出身の法学部教授という役は、まさにハマり役であった。

キム・ミョンミンの朗々たるセリフ回しを聞いていると、韓国語は、演説に向いている言語だと思う!そう思いませんか。ヨロブン!
多勢に無勢で、正義を主張するような場面では、圧倒的な説得力をもって畳みかけてくるのだった。

このドラマは、法廷における事実とは何なのか。それを解き明かす法曹人はどうあるべきなのかといった啓蒙的な意味合いを、娯楽作品として面白くみせながらも、それだけではない、社会に働きかけてこそ、真のエンターテイメントなのだという、ドラマ制作陣の矜持をもみせてくれるのだ。

驚異的な経済発展で先進国の仲間入りを果たした韓国の、その社会を、大衆芸術という分野からけん引してきた映画やドラマの制作陣の意識の高さがわかるドラマであり、そして、そういう啓蒙ドラマの主役には、キム・ミョンミンはピッタリなんだよなあと思う。彼の演説(せりふ回し)を聞いていると…。



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