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旧軽井沢はなぜか懐かしい気分に浸れる

冬の軽井沢はやはり寒かった。わたしが行った日は、マイナス〇度、帽子がなければ、耳がかじかむ寒さだった。
それでも、軽井沢駅からアウトレットまでは、結構な人手であった。
もっとも、コロナ前の、駐車場に入るのに1時間待ちといった感じではなかったが、それでも、人手が戻ってきてよかったとアウトレットのお店の人たちもほっとしたようであった。

けれども、駅の反対側の軽井沢銀座あたりは、なんだかさびしい気がした。わたしのような観光客も歩いてはいるのだが、人の波は、アウトレットのほうに流れてしまったようだ。

有名ブランドのお店に来ている人たちは、みんなどことなくおしゃれで、さあ、これから、戦利品をゲットするぞという意気込みが感じられた。
だが、軽井沢銀座に来ている人たちは、のんびりと、なにをするでもなく、ぶらぶらしていた。冬の日差しの中で、時がゆっくり流れていた。

大学生の頃、友達と自転車を借りて、中軽井沢まで行ったっけ、モカソフトなんかも食べたっけ、車で来たのは、社会人になってからのことだっけ、軽井沢プリンスホテルだの、万平ホテルだのって、バブリーな青春もあったなと、冬の日差しの中で、ふと思い出して、なんだか懐かしい気分になった。

寒いけど、やっぱり、冬の軽井沢もいいものだ。

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