何かと話題の『ウ"ェラ・ウォン』のデザインについて

アメリカのファッションデザイナーである　ヴェラ・ウォン（Vera Wang、中国語名：王 薇薇- ）はまた、同名のファッション・ブランドの創設者でもある。
フィギュアスケートと、韓国ドラマが好きな人なら、ここのところ、なにかとこの人の名前が話題にあがったのではないだろうか。

ネイサン・チェンの衣装問題

ニューヨークで富裕な中国人家庭で育ったヴェラ・ウォンは、自身もフィギュアスケートをやっていたこともあり、選手として名を遺すことはなかったが、オリンピック選手の衣装デザインも多く手掛けている。
あの北京オリンピック金メダリストのネイサン・チェンの衣装は、このところずっと彼女のデザインだった。というか、専属のデザイナーだっだ・・・しかし、この衣装、ファンの間では「ネイサンてば、顔もスタイルも４回転も完璧なのに、衣装が・・？？」という声が絶えなかった。

曲が変わっても、テーマが変わっても、どのシーズンもみんな色違いのＴシャツとさんざ言われたものだった。デザイナー変えないのかしらと言われても、偏差値の高い学生ほど、服装なんか気にしないのよ、なんていうネイサンびいきもたくさんいたっけ。逆に、ヴェラ・ウォンは、あれで、いったいいくらもらっているのかしら？きっと高いわよ。なんていうファンもいたりして。余計なものはそぎ落としたシンプルなデザインが裏目にでたのだ。

まあ、そんなわけで、ネイサンが金メダルとったのに、デザインの宣伝効果がなかったのはしかたないんじゃない。。

ソン・イェジンのウエディングドレス効果

ヴェラ・ウォンといえば、ウエディングドレス専門のデザイナーだ。
最近では、他の商品も手掛けているようだけど。
やっぱり、そこが原点であり、一番の強みなのだ。
彼女のデザインするウエディングドレスは、甘すぎず、シンプルだ。
そこが、他のデザイナーとの差別化にもなっている。
特に、年々、結婚年齢が上がってきているわけだから、それに合わせて大人の女性の知性とロマンが垣間見えるウエディングドレスが、注目を集め、人気なのもうなずける。
しかし、やはり、ネイサンの衣装問題のときと同じように、ウエディングドレスこそ、デザインに規制がありすぎて、似たような感じになってしまうのではないか、そのうち飽きられてしまうのではないかと思ったのだが・・・。
しかし、これを見て、いやいやどうして、さすがだなと、恐れ入りました。

これぞ、ウ”ェラウォンのウエディングドレス

シンプルなのにゴージャス

自分のデザインしたドレスが、世界中のbinjinファンから注目され、称賛されるのをみて、さすがにご本人も嬉しかったのか、To the divine and talented young couple… congratulations and much happiness in your new life together
とメッセージを送っている。

世界的なデザイナーに、私なんかが言うのもなんだが、良かったね、と素直にエールを送りたい。
クリエイターは、結局、自分の中にあるもので勝負しなくてはならないわけで、別のものを創ってと言われたからって、簡単に創れるわけでもないから。評価されても、されなくても、自分を信じるしかないのかもしれない。
なんてことを考えるなんて、わたしもちょっと行き詰っているのかな。