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マンCが勝つために考えた。”セカンドボール回収とリスク管理”の大事さ

アイキャッチ画像引用元:Man City.Log

こんにちは。
マンチェスター・シティ大好き松嶋俊です。


プロのチームのコーチをしていて大好きなマンチェスター・シティなどについてインスタで解説しています。よければどうぞ。


マンチェスターシティのプレミアリーグ前半戦は厳しい戦いとなっています。


14節を終えて6勝5敗2分の7位と、マンチェスターシティからしてみるととても寂しい結果となっており、首位のリヴァプールとは7ポイント差を付けられ、レスター・シティ、トッテナム、リヴァプールといった強豪相手から白星を獲得することができていません。


勝てない要因として、私が考える要因の一つが「フェルナンジーニョの不在」によるリスク管理とルーズボールの回収にあるのではないかと考えます。


1.フェルナンジーニョの存在

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アイキャッチ画像引用元:Man City.Log


フェルナンジーニョは長らくシティの中盤の底に君臨し、味方最終ラインと前線をストレスなく繋ぐ役割を担い、敵の2トップと中盤の間や、時には最終ラインに落ちてビルドアップに参加し、前方にスムーズにボールを供給しています。


しかし、フェルナンジーニョの最大の強みは今挙げた攻撃面ではなく『守備』のタスクでこそ力を発揮します。


チーム全体での攻撃意識が高いマンチェスターシティにとって、一番ピンチになるのがボールを奪われての「カウンター」です。


全員がボールを受けられる位置にポジショニングし、ボール保持をベースに攻撃をしていく中で『ボール保持こそが最大の守備だ』というグアルディオラの考えのもと、全員が攻撃意識を高く持って攻撃しています。


ただ、ボール保持率が100%などありえないので、敵に奪われることはもちろんあります。


そこで登場するのがフェルナンジーニョです。


攻撃意識が高いマンチェスターシティのメンバーの中で、奪われた際のリスク管理を一番に考えているのがフェルナンジーニョです。


一番危険になりそうな場所はどこか、一番危ない選手はどこかをいち早く察知し、潰すのがフェルナンジーニョの役割であり、グアルディオラもその仕事ぶりに全幅の信頼を置いています。


シティはボールを奪われた際、前線の選手がすぐに切り替えてハイプレスをかけ、2度追い、3度追いをして敵にパスを繋ぐ余裕を与えないように守備します。


なので敵もシティの前線の守備に屈して、前方にロングフィードしたり、苦し紛れに前にパスをすることが多々あります。


このボールを回収できるかできないかは大きな違いで、回収できれば自分達が再び攻撃することができ、グアルディオラが考える


『ボール保持こそ最大の守備』


を体現することができます。


この「どちらのチームにもない」ボールを自分達のボールとして回収する事がフェルナンジーニョが得意とする能力で、

チームが攻撃時でもフェルナンジーニョは常に奪われた時のこと考えながらポジションを取り、いざ奪われた際には、前線の味方のプレッシャーのかけ方を見て、

どこにボールがこぼれてくるか、敵がどこにフィードしてくるのかを予測し、ボールを回収、回収後は無理せず簡単に味方に預けて攻撃の時間をなるべく継続させることができる。


周りの味方も、フェルナンジーニョがボールを回収してくれる、カウンターの危険を潰してくれると信頼しているので、信じて攻撃に人数をかけることができる。


守備のリスク管理をすべて引き受けてプレーするフェルナンジーニョはマンチェスターシティの影の大黒柱なのだと私は考えています。


グアルディオラ監督もフェルナンジーニョについて



「彼はこのクラブの歴史の中で最も優れた選手の1人だよ」


と、絶賛し、チームにおけるフェルナンジーニョの重要性を説いてきました。


2.フェルナンジーニョの不在~



しかし、今シーズンのマンチェスターシティにはフェルナンジーニョが試合に出場している姿をあまり見ません。怪我により、リーグ戦は6試合の出場に留まっています。


フェルナンジーニョの欠場にの影響からか、マンチェスターシティの調子もいまいち上がってきません。ボールを保持し、攻撃し続ける事で【守備】をしてきたマンチェスターシティですが、その『攻撃し続ける事』が出来ていないのです。


フェルナンジーニョの欠場により、代わりにアンカーのポジションを任されているのがロドリなのですが、攻撃時にはボールを前後左右へとスムーズに配球し、攻撃にアクセントを加えることが出来ていますが、守備のタスクになると、どうにもしっくりこない印象があります。


すべてにおいて『遅い』のです。


自分たちが攻撃している際、フェルナンジーニョは奪われた際のリスクを考えながら動きますが、ロドリは周りの味方と同じように『攻撃』を考えながら動いている印象です。


なので、いざボールを奪われた際、味方の前線がハイプレスをかけるのですが、ボールがこぼれてきそうなポイントにロドリがいないことが多々あり、そのせいでボールを回収することができずに敵に渡り、『守備の時間』が始まってしまうのです。


こうなると今シーズンのマンチェスターシティはセンターバックに新加入の選手も多く、まだチームにフィットしきれず不安なポジションでもあるので、守る時間が増えれば増えるほど連携不足などから失点してしまうリスクは高くなってしまうわけです。


参考までにロドリとフェルナンジーニョのリスクに対する意識を映像を通して解説したいと思います。


まずはロドリのリスクを意識した切り替えの映像を見ていただきましょう。


●ボールを奪われた際のロドリ選手のリスク意識


動画はこちら⇒




ビルドアップで最終ラインと繋がりながらボールを動かしているロドリ(白16番)ですが、味方GKから、左サイドのに開いたCBのディアスが前方へパスを試みますが、ミスしをしてしまい、敵のボールになってしまいます。


敵はそのまま、少し前にいた味方へとパスを出すのですが、このパスに対して、本来であればアンカーのロドリがリスクを意識していれば、

切り替えて素早くプレスをかけて、インターセプトもしくは前を向かせないなどの対応が必要なのですが、ロドリは画角にすら入ってこず、敵はノープレッシャーでサイドへと展開することができました。


敵ボールになった際に、守備へのリスクを意識して切り替えなければいけないのですが、私が気になるのは、ロドリはこの切り替えが少し遅い気がします。


ボールを失った際、敵のCBから、中盤にパスが出た際、奪い返せなくとも、せめて画角の中に映り込むくらいはボールに対してプレッシャーをかけていなければならないと思います。


次にフェルナンジーニョ(水色25番)のリスクを意識した切り替えの映像を見ていただきましょう。


●フェルナンジーニョ選手のボールが奪われた際のリスク意識


動画はこちら⇒



映像を見るだけでも守備意識の高さが理解できますよね!!敵ゴール前でアグエロ(10番)がボールを失い、敵のCBに渡ります。


敵のCBは中盤にサポートに来た選手にパスを出しますが、そのすぐ後ろに素早いプレッシャーをかけているのがフェルナンジーニョです。


このプレッシャーにより、敵はワンタッチで逃げるようなパスしか出すことができませんんでした。


しかし、ボールはまだ相手にあります。そこでフェルナンジーニョは次にパスが出てきそうな相手を予測し、素早くマークに向かいます。


フェルナンジーニョの読み通りの場所へパスが出て、フェルナンジーニョはまた敵の攻撃を遅らせることができました。


そこからフェルナンジーニョはプレッシャーかけ続け、ボールを奪うどころか、そのまま味方に繋げてしまいました。


さらに素晴らしいのが、マイボールになった途端、中央でスターリングが再びボールを失い、そのまま敵にドリブルされ、カウンターのピンチになります。


この『カウンターの芽』をまたまたフェルナンジーニョが体を張って潰します。


ファールになってしまいましたが、フェルナンジーニョが止めていなければ、確実にピンチになっていたシーンでした。


このように映像で比較すると、ロドリとフェルナンジーニョの守備に対しての意識や、動きや切り替えの速さは、やはりフェルナンジーニョの方が優れていると言えるでしょう。


マンチェスターシティが今の現状を抜け出さすためには、ロドリにリスクを意識させてポジショニングさせることか、1月の移籍市場で守備的MFの獲得だと考えます。


3.改善策



前者のロドリにリスクのことを第一に考えてプレーさせることに関しては、容易いことだと思います。


なぜなら、ロドリは戦術理解に長け、グアルディオラの考えを理解し、体現できるの能力を持ち合わせているからです。


しかし、どちらかというと、攻撃時に能力を発揮できるロドリにとって、リスク管理の作業はその強みを消してしまわないかという問題がありますね。


そう考えると、『補強』という形で守備能力の長けた選手を獲得し、アンカー、もしくはロドリ、ギュンドアンのどちらかとコンビを組ませダブルボランチとして、攻撃と守備をある意味「分業化」して問題解決を図るのも良い方法かもしれません。


一番のベストはフェルナンジーニョがコンスタントに試合に出場できることが望ましいですが、今年で35歳になるフェルナンジーニョにとって、マンチェスターシティでキャリアは終わりを迎えつつあるでしょう。


その【後継者】をロドリが務めるのか「他の選手」を探さなくてはならないのかは、今後のロドリの守備面での成長にかかっているでしょう。


4.まとめ



マンチェスターシティの不調の原因として、セカンドボールの回収とリスク管理について書いていきましたが、この2つの要因はあくまでマンチェスターシティがより攻撃的にプレーできる手段としてなので、守備的に戦ってほしいと言っているわけではありません。


シティの相手がやる気をなくすほどのボール支配率と、面白い崩しからの得点を私はとことん見たい!!


そのためにも「攻撃する時間」をなるべく長くするにはどうすべきかを考えた時にこの2つの要因が頭に浮かびました。フェルナンジーニョが長い間担ってきたその役目を誰かに託す時が来たのではないかと思います。


その極めて重要な役目を、他のクラブからではなく、できればロドリにやってもらいたい!!


そんな期待を込めながら、今後のロドリの『覚醒』に期待したいところです!!


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