もう生きられないかもなあ。と思っていた頃の話
この間、同世代の友達と話している時に、
「この芸能人見てよ、もう30歳半ばなのにこんなフリフリ着ちゃってさ。」
と言われた。
少し前の私は「ファッションに年齢は関係ないよ」と言っていたと思う。
だけど、今回私がした反応は「なるほどね。」だった。
「もう年齢も年齢だから、新しいことを始めるのはちょっと・・・」
「今から始めても遅いでしょう」
「もう30歳なんだからそろそろ真面目に結婚を考えなさい」
など、最近年齢について言われることが多くなったなあ、と思う。
その度に、息苦しくなったり、人生100年時代と言われている中、30歳で行動を制限されたら、あと70年間どうするんだ?と不思議に思ったりする。
そして、年齢を理由に消極的な選択をする、と言うことに、怒っていた時期もある。
30歳近いのに彼氏いない?この先どうするの?
30歳近いのに留学?今から行っても遅いよ!
30歳近いのに派手な服!?やめときな!
いろんな声に対して
「ほっとけーーーーー!!!」
と心の中で叫んでいた。
特に同世代の友達と話しているときに、その関連の話が出ると、
私は1人熱くなり、友達に自分の考えを熱弁し、白い目で見られるという飲み会が発生していた。
そして徐々に、年齢が関係ないって言っている自分は子供なんだ。
みんなはちゃんと30歳に見合った行動や選択をしている。
私は30歳に近づいているのに、新しいことをやってみたいと思うし、
いろいろな仕事についてみたいと考えてしまう。
私の精神年齢は低いんだな。
そこから少しの間、結婚したいフリ、仕事を頑張っているフリ、
立派な大人であるフリをした。
そろそろ結婚を考えてちゃんと行動しなきゃね、と言う私の言葉に
安心した表情を浮かべる親、
仕事しんどいー、新人がさー、上司がさー、私は頑張っているのに。と言う同僚や友達の話を聞いて、わかるー、と言い、誰かの悪口を付け加えると盛り上がる飲み会の場
派手な服は着ずに、白・ベージュ・黒を中心にしたファッション
なんとなく、みんなと同じレールに乗れた、人並みになった、そんな安心感があった。
でもそれをやっていた2年間の記憶がない。
そして、ある日から1人でいる時に「もう生きられないかもなあ」と呟くことが多くなった。
自分で自分を傷つける勇気はないから口だけだったけど、
早く楽になりたい気持ちが大きかった。
年齢のことに関わらず、人が誰かの価値を決めたり、口を出すことは、もうしょうがないことなんだと思う。
そんなことは絶対によくない!と押し付けるのも、違う気がする。
私は年齢に左右されたくない価値観を持ち、
そうじゃない人もいる。
自分の考えが当たり前と思った瞬間に、言葉が鋭い武器になる気がする。
これからも年齢について、外見について、生き方について、
いろんな助言やアドバイスを頂くことがあると思う。
自分の芯を持ちつつ、頂いたアドバイスには
「なるほどですね。」と返していきたい。
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