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分厚いクリアファイルが二個、それでもマニュアルはなし

今朝の起床は中々ハードモード。
喉の違和感を覚え、若干焦る。

バタバタと支度をして、龍角散ダイレクトを流し込み、ホットカーペットにごろり。気が付くと一時間経っていた。喉の違和感も薄れ、ホッとする。

それでは、5月まで記憶を遡りましょう。

くじ引きの結果、委員長となった私。
とりあえず、グループLINEが必要だろうと考え、隣の人から順番にLINE交換を始めた。一人一人、お名前と学年を聞きながら交換していたからか、残り半分という所で前広報委員長に声をかけられてしまった。(後で、気が付いたが自分のQRコードを他の人に読み込んでもらっていれば楽だったかもしれない。来年度の人にはその案をオススメしておこう。)これから、各委員会での集合写真を撮るので名前をメモしてくれと頼まれた。素直に三役そろって、名前をメモしていく。

全員分の撮影が終わると、三役の引継ぎがあるので別室へと移動。
ここで、他の委員は解散となった。

前広報委員長が取り出したのは分厚い、ぱんぱんのクリアファイルが二冊。
その一冊を見せてもらいながら、説明を聞く。
レジュメらしき、メモ書きがたくさんついているその資料は何ページもあって話は一向に終わらなかった。カメラの貸し出し、去年の運動会の撮影シフト、PTA向け講習会、印刷会社、配布作業の内容、などなど。
一通り説明し終わった前広報委員長はその分厚いファイル二冊、それが入っていたカバン、そして卒業式の写真データが入っているSDを残して帰っていった。

気が付くと、広報委員の三人しかその部屋には残っていなかった。

大量に浴びた情報に混乱した頭で、今何をするべきなのかと途方にくれる私。

すると、「はい、これ。この年間スケジュールをざっくりと埋めてね。去年と同じで全然かまわないから、よろしくね。」と本部役員から一枚の紙を手渡される。そこには、4月から来年3月までの表が描かれていた。クリアファイルをぺらぺらめくると、同じ書式の紙を発見。「これのことか!」と勢いづいた私たちは会計の持参していた学校の年間予定表と去年の書類を見比べながら記入していった。

この作業をしている中、会計と書記は「そういえば、こんなイベントあったね。」と会話をしながら手を動かしていった。一方私は「あっ、そうなんですね。へぇ、そうなんですか。」と相槌人形と化していた。

その作業を終えて、さて帰るのかなぁとソワソワしていた私。
そうは問屋が卸さないのだった。
「印刷会社に電話しようか」
「次の全体定例会って何をするのかな?」
「どういう書類が必要なんだろう?」
「年間スケジュール作らないと!」
「全員と連絡先交換できた?えっ、休みの人が居たの?!」

問題は山積みなのは間違いないが何をすればいいのか分からない状態だった所に明確な作業が発掘されると、人間は不安を解消する為に、その作業に飛び掛かってしまう生き物のようであった。

本部「今年の広報さんは仕事が速いね!頼もしいなぁ」
「会った日に出来るだけ進めておきたので。」と答える会計

次々に、仕事を見つけて、進めていく会計の背中を眺めながら
私は「頼もしいなぁ」なんてこの時は安心しきっていた。

次回「この日に集まろうよ」お楽しみに。

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