映画備忘録「17歳のカルテ」

今回は「17歳のカルテ」を見た感想です。
ネタバレあります。ご注意ください。

映画概要
邦題「17歳のカルテ」
原題「Girl, Interrupted」
公開年 2000年
監督・脚本 
ジェームズ・マンゴールド
出演
ウィノナ・ライダー
アンジェリーナ・ジョリィ
クレア・デュヴァル
ブリタニー・マーフィ
エリザベス・モス など

wikipedia

映画を見る前に見た人が「ウィノナ・ライダーかわいい」と繰り返し言っていたのを聞いて、めっちゃ言うなあと思っていたのですが見終わった第一声は「ウィノナ・ライダーかわいい」でした。ほんとにかわいかった。目力がすごくて、彼女が演じているスザンナはおしゃべりなキャラではないのですが、目線の合わせ方とか目で意思や感情が伝わってくるのが見ててよかったです。
スザンナが共有スペースのソファーでタバコ吸ってるとリサが自分にもちょうだいと声かけてくるんですけどこの時の目線落としてからどうぞって言う間が魅力的です。

勘違いかもしれないのですが、婦長役の方「天使にラブソングを」にでていませんでしたか?と思って調べたら出てましたー!!名前はわすれるけど顔と作品関連づけるのは得意なまっつぁんです。
話がそれましたが、この婦長さんいいキャラですよね。
リサの言動にも冷静に返すし、怒る時はきっぱり言うし。なにより秘密を打ち明け始めるスザンナへかける言葉や態度が優しさしかない。
リサが看護師のペンを奪って首に突き立てて「大動脈刺してやる!」って怒鳴っても静かに事務所から出てきて「大動脈は心臓よ」と返すシーンが好きです。
他の看護師やスタッフが患者達へ怒るか、怖がるか、呆れるかしないところに婦長のあのドンとした態度がかっこよく写りました。
(これだけ婦長、婦長といったのですが実際に彼女の役職はなんだったのでしょう。)

演出で好きなところ

演出で好きなのが、スザンナの回想シーンから現実の施設に戻ってくるところでした。
高校の卒業式後に彼氏?の部屋から扉を開けてスザンナが出ようとするシーンと看護師が入ってくるシーンが重なって場面転換になってたりとか。
リサの指パッチンで目が覚めるシーンとか(この時のアンジェリーナ・ジョリィの顔が良すぎて起こされたいと思った。)
猫のルビーを探して地下通路に行った時にどこからか声が聞こえてくるけど、どこにいけばいいのかスザンナがわからなくなってるシーン
カメラがスザンナの周りをぐるぐる回って四方に伸びる道と表情を交互に見せてくれるので緊張感があって好きでした。

最後に

おそらく教えてもらわなかったらみないジャンルの映画だったので、とても新鮮な気持ちでみれました。原作が作者の実体験だったり、主演のウィノナ・ライダーも同じ症状に悩んだことがある人だったりリアルな映画でしたね。
DVDに特典映像があって未公開シーン見たんですけど、ああもうここまでやりたかったのかと思いました。気になる人は見てください。

話変わって精神病の話になるとホワキン・フェニックス主演の「JOKER」思い出します。ジョーカーの場合周囲から助けを得ることができなくなって段々おかしくなっていくんですけど、この作品の少女たちは施設に入れてもらえる環境にあったことを勝手に比べてみて、環境によって随分結末が違うものだと思いました。
そもそも全く違う作品なんで比較するもんじゃないんですけどね。
まだ返却まで時間があるので観返したいと思います!

今回はこんなところで終わりです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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