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入庁1年目の君へ-はじめまして-

こんにちは!まっつーです。

地方公務員(技術職)入庁7年目。かに座のB型です。A型とO型の方には万が一の場合でも輸血できませんのでそこんトコよろしくお願いします。(工事現場のヘルメットもデカデカB型と書いています)

ゲッターズ飯田さんの占いだと銀の羅針盤。「マニュアルがある職種や規則正しい仕事につくといいでしょう」と、公務員は読み通りの職種というワケです。

マニュアルがある分、頭に叩き込めば大概のことは対処できるだろうと思っていた。ところがどっこい、入庁してみるとマニュアルがあるようでない。全然ない。というか見えない。
見えない糸が無数に張ってあり、本能のままに素早く行動しようとしたら、その糸につまづいてズタボロになる。

荷物搬入で車を使いたいだけなのに、「あぁ、それはまずこの用紙に記入しないと」とか「その書き方はよくないからこう書くように」とたいそうなことをやらされる。些細な事務手続きがあまりに多く、それだけで精神がすり減る。

あげく、住民の方から「お前らは公僕なんだ。だから俺達のいうことを聴かなければいけない。」とコンコンと何時間にもわたって電話口で怒りと蔑みの言葉を浴びせられたこともある。だいぶ精神がすり減る。

そして、給料は年収500万円にも満たない。

・・・これが地方公務員の実態だ。

一方で、巨大なインフラ事業に携わることができる。園だけを例にとっても、どのような公園にしていくのか、計画・構想に関わり、実際の設計も手を動かし、現場事務所では石積施工や樹木剪定など職人技を真近で見れる。

近年は公園の再整備も多く、印象がガラリと変わる様子や実際に多くの人に使われる様子を見ることができる。

制度設計も公務員ならではの仕事だ。しくみがうまく機能するように法律や条例を組み合わせて制度をつくる。

その町にうまくハマるように、人々に受け入れてもらえるように、人々の生活が潤うように、そんな願いを込めて作った公園が実際にうまく機能しているのを見るのは本当に楽しい。

・・・これもまた公務員の実態だ。

今年、大学(正確には大学院)の後輩が同じ地方自治体に入庁した。
職場は違ったので直に様子をみることはできないが、彼と同職場の先輩から「彼、頑張ってるわ」と連絡をもらったりして元気に過ごしているのかと思っていた。

が、ある日突然、これからお休みします、との連絡をもらった。精神的ストレスによる病欠だった。

公務員には、彼のような人がたくさんいる。優秀な頭脳をもっていても、心を痛めることが多すぎる。協力し合えるはずなのに、余裕がなくて周りを支えきれない。

ちゃんと芯を保っているか、割り切りができなければとてもやっていけない世界だと思う。

入庁1年目の君は、多くの人からこんな言葉をもらうだろう。

「今のうちに勉強しておけよ」

だが、何を勉強しておくべきなのか、教えてくれる人はいない。

海の中をあてもなく孤独に泳いでいくようなものである。

公務員の仕事にマニュアルはない。けれど、持っておくと役に立つ視点や知識、心構えがあるとないとでは全然違う。それくらいはマニュアル、教科書、虎ノ巻があってもいいのではなかろうか。

入庁7年目のいまだからこそ、1年目に何が不安だったか、やってて良かったことは何か、思い出しながら書くことができると思っている。

彼のために、これから入庁するであろう入庁者のために、何よりかつての自分のために、持っておくべき視点や知識、考え方をコラムとして書いていこうと思います。

それでは、また!ごきげんよう。


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